内閣改造で景気はどう変わる?
小泉首相が秋の国会に向けて、内閣改造を行うようです。全貌は、30日にならないとわかりませんが、小規模改造になるだろう、という報道が多いです。
特に焦点があたっているのが、経済に絡む大臣の人事のようです。財務大臣、金融大臣、経済財政担当大臣、経済産業大臣の4人がどうなるか?
どうもこの4人は変わらないっぽいですね。柳沢金融大臣、塩川財務大臣、竹中経済財政担当大臣、平沼経済産業大臣、ともに留任の方向で考えているようです。
今回は、大臣の入れ替えが2〜4人であることをもって、小規模改造だと、報道されているようですが、よくよく調べると、副大臣、および政務官は全員入れ替えるそうです。
たしか、新しい内閣の仕組みでは、副大臣クラスもそれなりに権限があったはずで、これは「小規模改造」とはいえないのではないか、という気が少しだけします。
だって、不良債権処理のために公的資金注入することに否定的な柳沢金融大臣の下に、公的資金注入賛成派の副大臣および政務官を付けてしまえば、流れとしては公的資金注入に向かうのでしょう。
もっとも、公的資金を注入したってやる気の無い銀行なら不良債権は減りません。これまでの13年もの歴史がそれを物語っています。それに、不良債権の整理そのものが、不景気へのベクトルを加速させます。実際には痛し痒しです。
ですから、柳沢金融大臣の考え方も、少し理解できるのです。本当に今現在、景気が良くなっているのなら、インフレに転換し、不良債権が不良でなくなる可能性があるのですから。
最終的には、小泉首相が何をしたいのかにかかってくると思います。なるべく早く景気回復を実感して、少しでも幸せな気分になりたいものです。
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