インフレターゲット論が沈静化した訳
たった今、NHKスペシャルを見終わりました。
「地球市場・富の攻防(01)巨大年金マネーが世界を駆け巡る」
日本の年金マネーが、世界中のヘッジファンドの財源となり、空売りに使われている、という内容でした。
ヘッジファンドに限らず、投資の世界では、株価上昇局面でも、株価下落局面でも、どちらでも儲けられる投資方法が存在します。もちろん、両方を組み合わせることで、ある局面で損得を限定することもできます。
株に限らず、通貨の価格変動も利用されます。番組内では、昨年10月の、ブラジル通貨(レアル)とブラジル国債の下落局面における、売り、買い、の各スタンスを取ったヘッジファンドについてレポートされていました。ブラジル大統領選挙前後で、一方は天国から地獄へ、他方は地獄から天国へ変わるのを見て、やっぱり投資は難しい、と思った次第です。
番組の終盤、アメリカ株式と同様に、世界のヘッジファンドに注目されているのが、日本株式への空売りである、という点が紹介されていました。そして、「日本の年金基金運用者が、日本株式を空売りするファンドに投資しようとしている」ところが映し出されました……。
日本は今現在、これまでの経済学の教科書の内容では解説できない局面に来ています。本格的なデフレスパイラルを向かえていると考えられています。
その一方では、消費者物価指数は過去1年間、98.2〜98.6の間に収まっており、すでに消費者物価の下落は止まった、という意見もあります。
最近、インフレターゲット論が急速に沈静化したイメージを感じるのは、この消費者物価指数の実態に気がつき、数ヶ月以内に前年比プラスを実現できる可能性があるから、なのかもしれません。
ただ、今日のヘッジファンドの番組を見て、万が一、国策としてインフレターゲットを明言した場合、「それは絶対に無理だ」と踏んだヘッジファンドが、日本株を空売りしてきたらどうなるだろうか? と、ふと考えてしまいました。せめて日本円売りにしてくれ、と政府筋は考えているでしょうか(^^;;;
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