株価は経済の先行指数
景気DIという指数をご存知でしょうか? 景気DIには、景気動向を先取りして動く先行指数、現状とほぼ同じ動きとなる一致指数、現状よりも遅れて動く遅行指数の3種類があります。
詳しくは、景気動向指数利用の手引きをご覧ください。
実は、東証株価指数(TOPIX)は、景気DIの先行指数に含まれています。ですから、投機として株式売買をなさる人たちは特に、「今後の景気は良くなるはずだから株価は上がる」という解説を鵜呑みにしてはいけません。株価は景気の先行きを占う指標そのものだからです。
8月9日~13日までの日経平均およびTOPIXは、木曜日までは日足陽線が続き順調に見えましたが、金曜日に発表されたGDP速報値が市場予想より大幅に内容が悪かった点などを原因として、最終的には大幅に下げて終わりました。日経平均は週足が上ひげの長い陰線、TOPIXは上ひげの長い陽線でした。
ここ数週間、株価指数は頭打ちもしくは下落気味に推移していました。まさにGDP成長減速を先取りした動きだったのかもしれません。
現在の日経平均株価は、ついに52週移動平均線を下回ってしまいました。TOPIXは、なんとか52週移動平均線を上回っています。
今週の注目点は、いずれの指数も52週平均線前後の値動きを保つことができるか、になるでしょう。25日、13週、75日の短期平均線がいずれも下向き傾向を強めており、5月中旬~6月末のような年初来高値に戻っていく動きも起きにくくなっているように思います。
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