笑顔の値段
保険にしろ証券にしろファイナンシャルプランナーにしろ、あるときは人の話を聞き、あるときは人に話をします。話し言葉も重要ですが、最近は特に、自分が相手にとってどんな風に映っているのだろうか? というのを気にするようになりました。
あまり気にしすぎても良くはないです。息が匂わないか? 髪の毛が跳ねてないか? 肩にふけはないか? ネクタイは曲がっていないか? 爪は伸びていないか? などは、基本中の基本かもしれません。ただ。私は、雑誌編集業が長くて、その時代にはそれらにほとんど気を使っていなかったため、それを考えるだけでもストレスになります。後になって失敗に気がついて、自己嫌悪になったりもします。
最近になって、一番重要だと思うのは、話しているときにも、話を聞いているときにも、笑顔を絶やさずにいられるだろうか? という点です。
テレビでよく見るタレントがどうしても気に食わない、という人たちがいます。タレントはかっこいい、もしくはかわいいだけでチヤホヤされて、有名になって、ろくに芸などできないのに儲けている、と思い込んでいる人たちがいます。
確かに、本当に芸のないタレントたちであるなら、悪態を付かれ始めて、後に消えていく運命にあると思います。一方、意に反して長く芸能界で活躍し、そのやっかみを封じ込めるタレントたちもいます。
彼ら、彼女らタレントたちはなぜ、テレビという厳しい世界で長く使ってもらえるのでしょうか? ハードなレッスン、厳しいスケジュールをきっちりこなす忍耐、絶妙なトーク、あふれんばかりの豊富なアイディアなど、タレントそれぞれの努力もあるでしょうが、重要なのは、テレビ栄えする豊富な表情、中でも特に笑顔なんだと私は思います。
どの瞬間にカメラで写されているかわかりません。写真なら、シャッターを切る瞬間だけ微笑んでいても問題ありません。テレビは、ビデオとして記録され、その間、気を抜けないはずです。収録時間は限られており、その限られた時間の中で、制作者の意図に沿った表情を作れるタレントが、生き残っているのだと思います。中でもいちばん重要なのが笑顔なはずです。
タレントたちがどれくらい報酬をもらっているか、厳密には知りませんが、そのほとんどは笑顔の値段だろうな、と思います。
振り返って、話し方教室の先生、本業が儲かっているであろう知り合いのCFP認定者、事業が軌道に乗りつつある生保代理店の人たち、飲み屋のママさん娘さんなど、いつ見ても笑顔を絶やしていない、隙のない人たちが身近にもいます。そういう人の元には、やはり人が集まってきます。
私たちは、笑顔が見たくて、あらゆるサービスにお金を支払っているのかもしれません。
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