« AFP資格が維持できない | トップページ | 地上波デジタルが見られなかった理由 »

生命保険の保険料の仕組み

意外とちゃんと理解できている人が少ないような気がします。保険料の決まり方。

専門的には大数の法則とか、利差益、死差益、費差益うんぬんなんていう説明が必要なんですが、要するに保険料が決まる要素はなんなのか? と考えてみてはいかがでしょう。

極限的なことをいいますと、

生命保険保険料はリスクにより異なります!

ということになります。

リスクという言葉でピンと来ない人のために、もう少し分解します。
※ブログはるいともを集めるため、もしかしたら物足りない人がいるかもしれませんがご容赦を(^^;;;

生命保険保険料は年齢により異なります!

若いうちに生命保険に入れば、同じ死亡保険金でもより安い保険料になります。若い人と年配の人を比べたら、若い人のほうがが亡くなったり、病気になる確率が低いからです。

次に、

生命保険保険料は保険金により異なります!

受け取れる保険金を安くすれば、同じ年齢でも安い保険料になります。保険会社にすれば、高い保険金の契約の場合、支払うリスクをヘッジするために、高い保険料をお支払いいただくということになるわけです。

ついでに、

生命保険保険料はカバーする範囲により異なります!

カバーする範囲には、いろいろな意味があります。

例えば時間。一生涯保障する場合と、目先10年間のみ保障する場合。期間の短いほうが保険料が安いに決まっています。ただし、期間の短い保険が切れたとき、新しい年齢で申し込む、というのを繰り返すと、必然的に保険料が上がっていきます。

次に、受取対象範囲です。がんになったときだけ給付金が出る保険と、入院全般をカバーする保険では、どちらのほうが支給対象になる確率が高いでしょうか? がんは、あくまで病気の中の部分集合ですから、本来なら入院全般をカバーする保険のほうが役に立つ可能性が高そうです。役に立つ保険は、現実的には保険料が高いです。

ただし、実際にがんになったときと、そのほかの病気とでは、費用のかかり方がまったく異なります。入院期間もだいぶ違います。よって、がん保険はより多くの給付金を受けられる仕組みにすることで保険料を上げる一方で、普通の医療保険は入院日数を制限することによって保険料を下げています。

各個人によって、何に備えたいのか、そのための備えにいくらまで使えるのか、というのが異なると思います。保険料は安ければよい、という考え方もあるでしょうが、必要な備えに対して必要な保険料というのは、実際には決まっているのです。よって、実際に話を聞いてもらえるコンサルタントの存在が重要になってくるのでしょう。

というわけで、特に生命保険に関して疑問に思うことなどありましたら、こちらより資料請求なりご連絡なりをいただければ幸いです。

« AFP資格が維持できない | トップページ | 地上波デジタルが見られなかった理由 »

FPよもやま話:リスクマネジメント」カテゴリの記事

当ブログの注意事項

  • ブログ記事に関して
    当ブログの内容は、執筆者である松本勝晴のこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積により、あくまで一個人の見解、私見、ポジショントークを表しています。記事をご覧になるみなさまのこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積によっては不愉快な思いをされる場合があります。ご注意願います。
  • 自己責任のお願い
    当ブログでは、金融資産運用、保険などリスク管理、社会保障、税制に関する話題において、その実践結果の報告や、将来の展望に関するコメントなど情報の提供を行います。しかし、その情報は将来の結果を約束するものではありませんし、ご覧になるすべてのみなさまに等しくお勧めしているわけでもありません。特に金融商品の売買に関してはさまざまな事情により元本割れを起こす可能性がある点についてご留意願います。
  • 常に最新情報をご確認ください
    当ブログの記事の内容は、原則として各記事フッター部に掲載の執筆年月日時点のものであり、実際にご覧いただく時点では、制度変更などにより事実と内容が異なることや、解釈が異なる場合があります。当ブログだけを当てにせず、最新の情報をご確認ください。
  • 免責について
    当ブログ内の情報の利用、およびリンクされている第三者のサイトの閲覧やサービスの利用、各種判断については、読者のみなさまの責任においてなされるものであり、行った行為によって生じた一切の損害について、当ブログ執筆者および関係者は責任を負うものではありません。
  • トラックバック、コメントに関して
    当ブログでは、トラックバックおよびコメントの受け付けは一部ページのみで行っています。レスポンスはTwitter経由でお願いいたします。
  • 引用は適切に! 無断転載お断り!
    当ブログを引用する場合は適切に行ってください。無許可による全文の機械的な転載もしくはそれに相当する行為を発見した場合は、松本もしくは松本が正式に依頼した代理人より連絡のうえで、当方既定の原稿執筆料を請求させていただきます。
  • アフィリエイトプログラム
    松本勝晴は、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • 商標に関する説明
    CFP®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、 日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。