【ボツ記事復活】配当受取をご自身でなさいますか?
日興コーディアル証券でもついに、配当金自動受取サービスが開始されます。
株式投資初心者であるほど、不思議に思っていたと思います。なぜ、配当を自動的に銀行口座に振り込んでもらえないのか? そのための手続きを銘柄ごとに行わなければならないのか?
今後は、口座を持つ証券会社に手続きを取るだけで、配当金が自動的に証券口座に振り込まれます。
もちろん、配当金の通知が届き、郵便局に交換に行くのが楽しみだ、という人もいるかもしれません。そんな人には無理にはこのサービスをお勧めしません。また、銀行振込により、銀行側の優待サービスを受けている場合も注意が必要です。
配当金自動受取サービスは、アセットアロケーションのうち、日本株式の運用を個別株で行っているような人にとって、非常に便利なサービスだと思います。
債券の受取金利は、通常、証券口座に振り込まれます。投資信託の場合も、配当金を口座に振り込んだり再投資を自動的に行ったりする仕組みがあります。運用を効率よく行うには、やはり株式投資での配当金は証券口座に振り込まれるべきだと、私は思います。
口座ごとの手続きを済ませば、その後の運用において新たに買った銘柄について、自動的に配当受取の手続きが行われます。これまでは信託銀行を調べ、銘柄ごとに投資家が自分で手続きを行っていたのと比較すれば、省ける手間は大きいのではないでしょうか。
松井証券がこの制度(配当金パック)を初めて導入したとき、一気に広まるかとも思えたのですが、意外と普及が遅かったように思います。しかし、配当金自動受取は明らかにユーザー本位の制度です。この制度の有無を、今後の証券会社選びの指針としたいところです。
※リンクを整理しました。この記事は下書きによる非公開状態でしたが、下記を追記して公開します。(2014/05/14追記)
実は各社が一斉にサービスインすると思われた「配当金受け取りサービス」が、この後、突如いっせいにサービス中止になりました。配当金を証券口座に振り込むサービスは、2009年に「株式数比例配分方式」が正式導入されるまで待たなければなりませんでした。当時何が起こったのかは詳細には知りません。
ただ、松井証券に当時のリリースが残っています。下記に引用します。そして、何が起こったのか想像することはできますが、あまり深く突っ込むのは辞めておきます。
「配当金パック」サービスの受付けを開始しました 2004年10月12日「配当金パック」サービスとは、株式の配当金が自動的に松井証券の口座へ入金される、業界初の無料サービスです。ネットストック会員画面内から、簡単にお申込のうえ、ご利用できます。
配当金パックを利用すれば、簡単・確実に配当金を受取ることができます。
まとめて受取れる
お客様が保有している株式の配当金を松井証券の口座でまとめて受取ることができます。もらい忘れなし
配当金は配当支払日に自動的に松井証券の口座へ入金されます。すぐに再投資できる
配当金は松井証券の口座に直接入金されるため、すぐに投資資金としてご利用いただけます。
口座への入金日は、発行会社の配当支払日と同日です。(中略)
松井証券は、今後も個人投資家の視点に立ったサービスの拡充に努めてまいります。
「配当金パックサービス」の一時休止について
2005年3月28日「配当金パック(配当金自動受取)サービス」につきまして、サービス提供元である日本フィッツ株式会社より本サービスについての提供を一時中断させていただきたい旨の連絡がありました。
これを受けまして当社におきましても、誠に遺憾ではございますが「配当金パックサービス」のご提供を休止させていただきます。また、本サービスの新規申込受付も一時的に休止させていただきます。
なお、サービス休止前に対象となった企業の今後の配当金の取扱いにつきましては、詳細がわかり次第、追ってご案内申し上げます。本サービスの再開につきましては、現時点で決定しておりませんが、サービス再開が決定いたしましたら、改めて案内申し上げます。
お客様には多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げるとともに、本サービス再開時には変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
「配当金パックサービス」の中止について
2006年2月3日平成17年3月より一時停止していた「配当金パック(配当金自動受取)サービス」につきまして、サービス提供元である株式会社CSK証券サービス(旧:日本フィッツ株式会社)より本サービスについての提供を中止する旨の連絡がありました。
*「配当金パックサービス」とは、株式の配当金が自動的に松井証券の口座へ入金されるもので、保有している銘柄が決算期をむかえるたびに郵便局へ受取りに行くなど面倒な手続きをする必要のないサービスです。
当サービスは、「株主様の利便性の向上」が最大の目的でしたが、十分な水準といえる状況には至らず、このままの状況でご提供することは、株主様に混乱を招きご迷惑をお掛けすることになりかねないと判断したためです。
これを受け当社におきましても、誠に遺憾ではございますが「配当金パックサービス」のご提供を中止させていただきます。
お客様にはご期待に添えず、多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
(以下略)
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