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エンショップとしての保険

保険というのは、要するに契約です。

決められた期間内に、被保険者もしくは被保険物が事故にあったときに、保険会社にいくらか支給してもらう、その権利を保つために毎月の支払いを行うものです。

その支払いが続けられないときは、通常は容赦なく契約が解除になるものと思われますが、ほんとうに契約解除にすると契約者の利益をあまりに損なう場合もあり、いくつかの対策がとられていたりします。

終身の保険に入りました。ただし、保険料を支払う期間も終身です。この場合、実質的には毎月保険料を支払うごとに1ヶ月づつ保険を更新している、ということに大差がないようです。

1回目の保険料支払いのときに、健康に関する告知を済ませます。その審査が通過することが前提で、1回目と同じ保険料をずっと支払い続けていただければ、最初に決めた契約内容で、事故があったときに保険金を給付します、ということなのです。

本来なら、備えができていない人のための保険です。例えば今後、入院するために50万円が必要だとします。1ヶ月入院、手術が1回でこの程度でしょうか? このお金は、可能であるなら預貯金でまかないたいところです。ですが、実際には手元にこれほどの余裕資金がないなら、保険を使って備えておいたほうが無難です。仮に、その支払いが毎月3000円程度で済むのなら、とてもよい備えのように思えます。

もし、保険と平行して積み立て貯蓄を行っており、50万円を積み立てることができたなら、実は、保険を継続する意味はないのかもしれません。その50万円に「これは万が一のときの医療費」とでも、名札をつけておけばよいだけです。

ただ、多くの人は、その名札がつけられずに、ほかの別なことにお金を使ってしまうようです。だから、半ば強制的に支払いを行うことで保険金を給付してもらうことを契約するほうが、気分的にはラクなのでしょう。

消費者金融のことをエンショップなにがし、と表現することがあります。消費者金融の場合、先にお金を買います(借ります)。そして、あとで高い金利をつけて返済していきます。ローンによる自動車や住宅の購入もほぼ同様です。

保険も実はお金を買っています。違うのは、買ったお金(保険金)は事故になったときにしか給付されない点です。事故になるまでの間、先に支払いをし続けなければならないのが保険です。ただし、事故が起こる前なので支払う金利はかなり安いですし、事故が起こるタイミングによっては、支払う保険料よりもかなり多い保険金が支給されます。

※保険の見直しのための基礎を教える、すごくよくできたサイトがあります。
住まいと保険と資産管理:はじめての保険見直し

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