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3Kは何事にも重要だ

みなさん、杉村富生さんという方をご存知ですか?

上の本はあくまで最新刊です。杉村さんはラジオ日経の「ファイナンシャルボックス」に出演されている経済&株式評論家です。そのラジオの中で、「株式投資に必要なのは3Kです」ということをおっしゃってます。

1分程度のコメントにピピピとひびいたので少々調べてみました。

3Kと聞いて、普通に思いつくのは労働条件の話です。KKならプロ野球の桑田、清原。KKKなら別な怪しい話題になりますが(^^;;;

ガテンという言葉で、多少は魅力的なイメージを作ろうとしていますが、それでも「きつい」「汚い」「危険」な職業というのは敬遠されがちです。1990年代、若者が3K労働になかなか付かないということで問題になったと記憶しています。

3K労働の定義によると、「一般的には建設・土木、ゴミ処理などの肉体労働や、警察官や看護師、介護士など勤務・労働条件の厳しい職業を指します。」 とのことです。これらは、非常に重要な仕事ばかりじゃないですか。3K労働をされている方はやっぱり大事です。

杉村さんの3Kに戻りますが、曰く、株式投資の3Kとは、

基礎(Kiso)を学ぶ
記事(Kiji)の裏を読む
人の話を聞く(Kiku)

の3つだそうです。株式投資の基本的なルール、売買の仕方など、基礎をしっかり学ぶのはもちろん重要です。そして、売買にあたり、新聞記事を参考にするでしょうが、その記事の深く、裏を読むのが大切です。最後に、人の話を聞くのもよいとのこと。「聞く」だけ動詞なのは謎ですが(^^;;; 成功している人の話を多く聞いて、納得できるものは取り入れてみればよいのではないでしょうか?

杉村富生さんという人は、株式評論家としてそこそこ名前だけは存じてました。ただ、これまで著書などには本屋でちらっとしか見たことがなく、どのような考えの持ち主か知りませんでした。でも、ラジオより本人の言葉で3Kが大切だ、という話を聞いたとき、非常に納得してしまいました。

ふと、他にも使えないのだろうか? と考えました。例えば、保険に関してです。

ほとんどそのまま使えます。保険は、基礎を学んでおかないと、どの保険に契約すればよいかわかりません。また、必要以上に保険に入ってしまう危険もあります。保険も、基礎を学ぶのは重要です。

記事の裏を読む。記事は要するにパンフレットかもしれません。そこに書かれている「1回の入院平均日数は37.9日」とか、「老後にゆとりのある生活をするためには夫婦で月間37.3万円の生活費が必要」なんていうデータは、確かに重要ですが、あくまで統計データであり、その数字を使う意味を考える必要がありそうです。

人の話を聞く。しかも、保険に関しては、複数の人の話を聞いてみる、という人はなかなかいないような気がします。実際には重要です。私には私なりの保険設計手法がありますが、他の人にもそれなりのポリシーがあります。ただ、話を聞くと契約を無理強いされるというか、そういうイメージの強い営業をされる、という話をたくさん聞くのも事実です。あまり恐れたりせず、人の話を聞いてみてもよいと思います。

そんなわけで、保険でもやっぱり3Kは当てはまります。結論としては、何事にも3Kはとっても大切だ、ということになります。


※リンクを整理し、下記に追加しました。(2014/05/22追記)

杉村富生 兜町ワールド

生命保険文化センター:> ひと目でわかる生活設計情報 > リスクに備えるための生活設計 > 病気・ケガ > 入院した場合、入院日数は何日くらい?
生命保険文化センター:> ひと目でわかる生活設計情報 > リスクに備えるための生活設計 > 老後 > 老後の生活費はいくらくらい必要と考える?

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