7/19-22:相場転換なのか注視が必要
7月第3週の日経平均、TOPIXはそれぞれ陰線でした。先週と比較し、高値は上昇、終値は下落しました。ただ、安値に関しては動きが分かれ、日経平均は下落、TOPIXはかろうじて上昇を保ちました。21日木曜日までは強い動きに見えましたが、人民元制度変更が行われたことによりアジア通貨高が演出され、22日金曜日に一気に下落しました。気の早い人ならトレンド転換を感じるかもしれません。
相場は常に新しい情報により変動していきます。過去の前提が崩れたとき、常に新しい前提によって行動する必要があります。
2005年7月19日~22日の株価変動は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 11,761.61 | 11,867.23 | 11,650.37 | 11,695.05 |
TOPIX | 1,193.11 | 1,202.09 | 1,183.40 | 1,186.76 |
・日足の状況
18日月曜日が祝日だったため、今週は4日間の商いでした。日経平均は火曜日より「陽線陽線陰線陰線」、TOPIXは「陰線陽線陰線陰線」となりました。
金曜日の陰線は、両インデックスとも25日移動平均線を意識したあたりで下げ止まり、長めの下ヒゲになりました。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、週平均線よりも上値で推移しました。両インデックスとも、上値より、22日終値、26週移動平均、13週移動平均、52週移動平均の順番に変化はありません。週移動平均線を見る限り、まだまだ上昇トレンドの最中とも考えられます。
・7月第4週の楽観的シナリオ
22日金曜日は気の早すぎる人が急いで売りすぎたと考えます。為替動向次第ですが、中長期的なトレンドに変更ないと思われます。日経平均なら11800円台、TOPIXなら1195ポイント前後に簡単に戻るようなら、それほど悲観する状況にはならないでしょう。
・悲観的シナリオ
13週、26週の各移動平均線からの乖離率が大きめだったことは否定できません。5月中旬以降の上昇が順調だった反動もありそうで、少々の下落には備えるべきです。日経平均なら11500円台への下落、TOPIXなら1170ポイント割れはありえます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で悲観的シナリオ有利とします。為替動向次第ですが、一気にトレンドが変わってしまうのか、注意深く見守る必要はありそうです。
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