9/26-30:上昇継続でも慣れは禁物
9月の第5週、日経平均の終値は13,574.30円、TOPIXの終値は1,412.28ポイントでした。
両インデックスとも週足が8週連続の陽線となりました。日経平均、TOPIXとも高値、安値、終値のすべてが上昇を続けています。あまり深く考えずに、株式を持ち続けた人は軒並み含み益が増え続けている状況だと思われます。ただ、今週も両インデックスとも陽の寄り付き坊主であり、まだまだ上値を警戒している人が多いと見て取れます。
なお、9月最終日で月足も陽線が確定。両インデックスとも5ヶ月連続陽線となりました。日経平均ではネットバブルでにぎわった1999年9月~2000年3月までの7ヶ月連続陽線以来の記録です。TOPIXでは、2003年4月~2003年10月まで7ヶ月連続陽線を記録して以来の上昇です。
2005年9月26日~30日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 13,229.27 | 13,678.44 | 13,229.27 | 13,574.30 |
TOPIX | 1,364.53 | 1,430.80 | 1,364.53 | 1,412.28 |
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、日足は26日月曜日より「陽線陰線陽線陽線陰線」でした。特に29日木曜日と30日金曜日の日足は、かぶせ線になっています。高値圏でのかぶせ線は、目先の天井を暗示するサインです。また、TOPIXの30日金曜日の日足は、高値寄付安値引けの完全な大陰線でした。短期においては用心が必要に思えます。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、上値より、30日終値、13週移動平均、26週移動平均、52週移動平均の順番が変わりません。13週移動平均線との乖離が、日経平均では9.83%、TOPIXでは11.99%にも達していて、この指標ではいくらなんでも上がりすぎ、と見えます。
・10月第1週の楽観的シナリオ
この勢いは止まらないようにも思えます。まずは30日高値が目標になります。あっさりとクリアするようなら、日経平均はいよいよ14000円台を、TOPIXは1470ポイント台を伺う展開になるでしょう。
・悲観的シナリオ
これほどの過熱感がそんなに続くわけがありません。必ず冷や水を浴びせるような下げがあります。そのさいの反動は、これまで急速に上げていた分、同様のスピードで下げる可能性も考えられます。日経平均なら13250円程度、TOPIXなら1340ポイント程度もありえます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で悲観的シナリオ有利とします。これまで、理論武装がまったく通じない上げが続いています。数日の調整でさらに上昇基調が強まることを繰り返しており、素直にトレンドに乗るだけで問題ないのかもしれません。ただし、株価が上昇し続けることに慣れてしまうこと、これは禁物です。
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