募金お願いの家庭訪問
難しい話になりますけれど、税金徴収、社会保険料徴収には、資産再配分という役割があります。
本当に困っている人に対して、税金を使い、保険金を支払うために、国民全員が、支払うべきものは支払い、納めるものを納めるべきではあります。
ただ、小泉内閣における構造改革により、おそらくですが、資産再配分の役割も、国だけで行うのではなく、民間委譲されていく可能性があるのではないかと思います。
従業員に対する給料を安定して支払うためには、大企業、およびそれを支える資産家が潤っている必要があります。大企業に余力があれば、従業員をリストラする必要はありませんし、資産家が守られているなら、慈善団体などに寄付行為をしてみよう、という気になるかもしれません。
ですが、よく知らない団体がいきなり一般家庭に訪問してきても、はいそうですか~と簡単にはお金は出せるものではありません。
実は、今日、そんなのが私の家に来たのですね。
身長は小さめで、顔は丸くて、丸眼鏡をかけてて、右手にはパウチされた書類の束をいっぱいかかえて、一生懸命支援内容を説明します。紙おむつだの、トイレだのを支援するのだそうな。
そして、左手のかごには、買ってほしいもの、タオルみたいなものが入ってたかな?
昨今の駅前でのうさんくさい募金活動が社会問題になっている話(グーグル検索)だとか、ホワイトバンドだって、その収益が直接貧しい子供たちに行ってるわけではない、という話などして、いきなり来られても出せる金はない、と言って、帰っていただきました。
帰っていただいた後に、ちゃんと胸に名札が貼ってあったことと、「しんぜん」というキーワードがひっかかったので、検索してみました。
やっぱり、相手にしないでよかった、という結論になりました。
でも、なんでしょうね。仏教、キリスト教、イスラム教など、ほとんどの人が宗教に関しては浅い知識をもっているでしょうし、身近な場所に寺や神社や教会などがけっこうあり、意外と慣れ親しんでいるはずなのに、それ以外の宗教はみんなうさんくさい、と刷り込まれてしまっているのも不思議なことに思えます。
人にはなしかしら信条があるものですが、ひとりひとりに違うはずの信条が、判で押したように同じ考え方の人たちが団体となってしまうこと自体に、未知なる脅威を無意識に感じてしまっているのかもしれません。
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