連載:金持ちのルール(5)
2:いろいろな収入が得られるようにせよ(1)
ほとんどの人は、仕事をひとつだけ持ち、収入はその仕事からしか得ていないと思います。自分の仕事に専念するのはたしかに重要です。問題は、収入を得る経路が1つしかない点でしょう。
収入を自分の仕事のみに依存する、もしくは年金だけでまかなうのは危険です。自分の働きからのみの収入に頼っていると、万が一病気になったり、事故で怪我をして仕事が出来なくなると、その唯一の収入の道が途絶えることになります。サラリーマンなら有給休暇がありますが、個人事業なら致命傷です。また、高齢になれば年金がもらえますが、今後は社会保障給付の縮小に向かうため、当てになりません。
そこで、何かしら別な方法で収入を確保する必要があります。ロバート・キヨサキ氏も、収入、すなわちキャッシュフローの流れを複数持つことを勧めています。いちばん簡単な方法は、まずは自分の仕事からのキャッシュフローと、自分が貯めたお金に働いてもらってキャッシュフローを得るという、2つの流れを作ることです。
・お金に働いてもらうとはどういうことか
例えば、サイフに入っているお金は、使われることを待っているだけです。タンス預金も同様です。現金は現金のままであり、手元にある以上、それはお金でしかありません。
そこで、お金からお金を生み出す方法を考えます。すなわち、資産運用です。頑張って貯めたお金を、より高い利子、より高い配当、より高い不動産収入、より高い営業利益を上げられるものに替えていくのです。それは、資産を買う、ということと同じ意味です。
以前に、資産と負債の定義を考えました。資産は、ポケットにお金を入れてくれるものです。資産とは、高級車や自分が住むための住宅、宝石や趣味の収集物のことではありません。それらは、ポケットにお金を入れてくれないどころか、お金を奪っていくだけです。ロバート・キヨサキ氏は、この点はしつこいくらい述べています。私たちがキャッシュフローの流れを2つ以上持つためには、資産を買うことに全神経を注ぐべきなのです。(続く)
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