三次理加さんの商品先物入門書
圧倒的に勉強用の材料が少ない商品先物取引ですが。こんなライトな入門書が発売されてます。
ネットで簡単!リカがやさしく教える商品先物超入門 三次 理加 柏書房 2006-02 by G-Tools |
まぁでも、商品先物は、株式の現物信用2階建てどころのレバレッジではないので、実際に投機する場合は慎重にしないといけないところです。
で、本書ですけど、先物取引とはなんぞやとか、その成り立ちとか、歴史的経緯(日本で誕生したとか)、ネットでやろうとか、リスクマネジメントとか、各銘柄の基礎など、だいたい網羅されてます。
好感が持てるのは、この本はあくまで商品先物取引への道案内にしか過ぎないという点。その先で誰もが目指すであろう、「投機で儲ける」ことに関してはほとんど触れられていません。いや、平均パフォーマンスはそこそこいい、くらいの話は出てきますし、チャートの話ももちろん出てきます。それらはかなりあっさりしています。
著者が重視したのは、おそらく所属母体の関連もあるでしょうが、「ココさえ押さえれば商品先物取引は怖くない」という点の啓蒙なんだと思います。たしかに、資金が豊富で、投機する枚数が少ないなら、世間で思われているほど商品先物取引は怖くないんです。
どうしても先物取引になじめない、という人向けなのか、商品ファンドの紹介も本書の中でされてます。
著者はファイナンシャルプランナーとして(私としては、ラジオNIKKEIでたまに声を聞くおねえさんなんですが)、商品先物取引への先入観を排除するために、非常に丁寧に考えて作ったのではないかな? と思えます。
表紙が最近流行の萌え系で、見開きの左ページにほぼ必ずリカさんというアニメ系キャラが出てきます。文体も女性の一人語りです。そんな雰囲気になじむ読者にとっては、良書かと思います。
参考リンク
ゴールデングース(商品ファンド比較検証サイト)
↑かなーりシンプルです(^^;;;
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