2/27-3/3:出来高不足が下落を誘うか?
2月第5週~3月第1週の株式市場は、前週高値を上回って始まったものの、その後は軟調に推移しました。結果的に大きく下落してしまいました。
各インデックスの3月3日終値は、日経平均が15,663.34円、TOPIXが1,612.96でした。
2006年2月27日~3月3日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,156.15 | 16,290.15 | 15,658.64 | 15,663.34 |
TOPIX | 1,654.14 | 1,664.19 | 1,610.68 | 1,612.96 |
日経平均、TOPIXともに週足は陰線となりました。両インデックスともに、前週と比較して終値は下落しましたが、高値、安値はそれぞれ上昇となりました。
・日足の状況
5日間の日足は、インデックスごとに異なり次のようになりました。
日経平均「陽線陰線陰線陰線陰線」
TOPIX「陽線陽線陰線陰線陰線」
28日火曜日は日経平均、TOPIXともわずかな差で陰線と陽線に分かれましたが、ナローバンド(始値終値の差が小さい)に変わりなく、水曜日以降は3日連続陰線となってしまいました。
日足では再び75日移動平均線を割り込んでいます。前回2月20日のときは翌日に陽線となりすぐ復帰となりましたが、今回はどうなるか見ものです。
・週移動平均線との位置関係
再び週末終値と13週移動平均線が入れ替わりました。両インデックスともに、上値より、13週移動平均、3月3日終値、26週移動平均、52週移動平均の順番になりました。13週移動平均線も徐々になだらかになっており、ここからも上値の重さを感じます。
・3月第2週の楽観的シナリオ
75日移動平均線が下値抵抗帯として機能するなら、月曜日はひとまず上昇するとも考えられます。その場合の上値メドは25日移動平均線になるはずです。日経平均なら16180円前後、TOPIXなら1660ポイント前後を上抜けるようなら、再び上昇基調に戻るかもしれません。
・悲観的シナリオ
引き続き出来高が減少傾向であり、株価上昇へのエネルギー不足になりがちです。各種統計結果や会議の内容の報道を待つ、という人も多いようで、週の前半はさらに出来高が細りそうです。13週移動平均線より上値への回復ができないようだと、ずるずると下落することになりそうです。日経平均なら15300円台、TOPIXなら1550ポイント台への下落もありそうです。
・楽観と悲観の割合予想
今週は6対4で悲観的シナリオを重視します。日本の景気などは上向きのはずであり、企業の業績も好調であるはずだ、との思惑がありますが、そもそも株価が経済の先行指標であることをふまえると、楽観でいられるのは実際に株価が上がってから、になりそうです。もちろん、移動平均線や先週高値安値、先月高値安値など、あらかじめメドとなる株価がわかっていれば、それに備えていれば問題ないでしょう。
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