3/20-24:年初来高値を上抜けられるか?
3月第4週の株式市場は、祝日が1日入って営業日が4日のみでした。じりじりとした上昇感は感じますが、年初来高値を超えられずに終えました。
各インデックスの3月24日終値は、日経平均が16,560.87円、TOPIXが1,689.34ポイントでした。
2006年3月20日~24日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,299.35 | 16,667.13 | 16,299.35 | 16,560.87 |
TOPIX | 1,664.50 | 1,697.08 | 1,664.08 | 1,689.34 |
両インデックスともに週足は3週連続の陽線となりました。前週と比較して高値、安値、終値のすべてが上昇となっています。
・日足の状況
4日間の日足は、両インデックスとも次のようになりました。
「陽線陰線陰線陽線」
日経平均は20日月曜日がザラ場での最高値、TOPIXは23日木曜日がザラ場の最高値でした。微妙にピークの日がずれていることから、指数の性格の違いも見て取れます。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、上値より、24日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となっています。一度も13週移動平均線よりも下値にならずに推移しました。平均線だけ見ると、徐々に下落不安が打ち消されつつあります。
・3月第5週の楽観的シナリオ
3月期末、9月期末の権利確定日から権利落ち日があることから、比較的活発な売買が想定できます。売買が増えれば、株価は上がります。勢いに乗って、日経平均は16777円、TOPIXは1721ポイントと、それぞれの年初来高値を超える場面があるかもしれません。
・悲観的シナリオ
3月期末、9月期末の権利落ち日前後は、配当をもらいたい投資家とその前後の値動きを狙う投機家とのせめぎあいになります。権利落ち日直後は、比較的下落基調のほうが強いことが多いです。安いところを見極めて買いに向かう人は慎重であり、配当権利を取った人は大胆に売るためだと思われます。それでも、下落は日経平均で16000円程度、TOPIXで1620ポイント程度でしょう。
・楽観と悲観の割合予想
今週も6対4で悲観的シナリオ有利と見ます。現段階では、簡単に1月高値を上抜けるとは思えません。かなり多くの人が権利落ちイコール株価下落と考えており、その株価下落を気にしすぎて一度、ポジションを外すことを行います。そもそも配当など当てにしない投資家もいるようです。よって、特に水曜日くらいまでは上値は限定的と思われます。
もっとも譲渡所得で優遇税制を受けるには、対象銘柄を取引所を通して売買し、手数料を支払う必要があるのに対して、配当はその銘柄を保有していればそのまま優遇税制にて受け取れるうえに、総合課税を利用すれば配当控除を受けられることもあるなど、うまく活用すべきではないかと考えます。
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