5/8-12:下落トレンドいっそう強まるか?
5月第2週の株式市場は、ゴールデンウィーク明けこそ終値ベースで上昇したものの、その後の金利上昇、円高、決算発表や週末のSQなどの様子を見るという思惑からか、強い下落基調を感じさせる動きとなりました。
各インデックスの5月12日終値は、日経平均が16601.78円、TOPIXが1,688.18ポイントでした。
2006年5月8日~12日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 17,334.19 | 17,375.25 | 16,422.49 | 16,601.78 |
TOPIX | 1,756.09 | 1,763.76 | 1,675.39 | 1,688.18 |
日経平均、TOPIXともに、週足は大陰線となりました。両インデックスとも、前週と比較して、高値は上昇したものの、安値、終値は下落しました。
先週の週足との組み合わせは、非常にわかりやすい陰のつつみ足であり、今後の下落トレンドを感じさせるサインとなっています。
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、5日間の日足は以下のような状況でした。
「陰線陰線陰線陰線陰線」
5日間全部が陰線となり、先行きを悲観せざるを得ないサインとなっています。日足ベースでは75日移動平均線を一気に割り込んだ後、長い下ヒゲになるほどの反発を見せたのが、かろうじて明るい材料です。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、上値より、13週移動平均線、5月12日日終値、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となっています。位置関係の変更があったのは2006年3月以来です。
・5月第3週の楽観的シナリオ
下落が急すぎるため、反動による上昇はあるのでしょう。13週移動平均線より上値に復帰し、そこからさらに上値を伺う展開が考えられます。日経平均なら17000円台へ再チャレンジ、TOPIXなら1710ポイント台への復帰は十分ありえます。
・悲観的シナリオ
13週移動平均線を上回れず、75日移動平均線を再び割り込むとなると、次の下値メドは26週移動平均線となります。26週移動平均線をあっさり割り込むようなことがあると、その後は日経平均なら16000円前後、TOPIXなら1630ポイント前後への下落を覚悟する必要がありそうです。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で今週も悲観的シナリオ有利とします。12日金曜日の日足の下ヒゲが長く、多少の反発は期待できるものの、4月7日以降の下落トレンドを打破するには、3営業日以上の連続した陽線が必要です。国内企業の3月期末決算発表が続いており、発表がほぼ終わるまではまだまだ慎重な売買が続きそうです。
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