6/26-30:値動きの荒さに惑わされぬように
6月第5週の株式市場は、週の前半は上値が重い展開でしたが、アメリカでの経済イベントが想定どおりで終了したことなどをきっかけに、30日金曜日に一気に上昇しました。
各インデックスの6月30日終値は、日経平均が15,505.18円、TOPIXが1,586.96ポイントでした。
2006年6月26日~30日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 15,080.23 | 15,521.22 | 14,824.80 | 15,505.18 |
TOPIX | 1,542.43 | 1,586.96 | 1,519.34 | 1,586.96 |
日経平均、TOPIXともに、週足は3週連続で陽線となりました。両インデックスともに前週と比較し、高値、安値、終値が上昇しました。
・日足の状況
インデックスごとに、日足の様子が異なります。
日経平均の5日間の日足は、「陽線陽線陰線陽線陽線」でした。
TOPIXは「陽線陰線陰線陽線陽線」でした。
日経平均の日足は、6月14日以降、4日連続陽線が2回出現しました。強い上昇トレンドを感じさせるサインです。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、位置関係が入れ替わりました。上値より、26週移動平均線、13週移動平均線、30日終値、52週移動平均線の順番となっています。13週平均線と26週平均線のデッドクロスが起きています。どちらも下向きの線になっていて、先行き不安を感じさせます。
・7月第1週の楽観的シナリオ
両インデックスともに、200日移動平均線よりも上値に復活しており、先行きの明るさを感じます。TOPIXが1600ポイントの節目を簡単に超えられた場合、日経平均も早々に16000円台を見られる可能性があります。
・悲観的シナリオ
週足デッドクロスの影響は無視できません。早々に200日移動平均線を割り込むようだと、改めて25日、52週の各移動平均線へ向かって下落することになりそうです。日経平均なら15000円前後、TOPIXなら1540ポイント前後の値動きに注目です。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、今週は悲観的シナリオ有利とします。5週連続陰線の後に、3週連続陽線となり、底打ち感はより強く感じます。一方でやはり13週と26週の移動平均線のデッドクロスが気になります。出来高が再び低調気味で推移するなら、株価上昇は一服すると考えるほうが無難です。
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