7/10-14:利上げ決定後の値動きを見極めたい
7月第2週の株式市場は、10日月曜日に急上昇を見せた後はじりじりと下落。金曜日中に金融政策に関する決定事項がニュースとなった後も下落が続きました。
各インデックスの7月14日終値は、日経平均が14,845.24円、TOPIXが1,521.71ポイントでした。
2006年7月10日~14日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 15,149.91 | 15,555.43 | 14,815.90 | 14,845.24 |
TOPIX | 1,557.43 | 1,594.07 | 1,521.57 | 1,521.71 |
日経平均、TOPIXともに、週足は2週連続で陰線となりました。前週と比較し、高値、安値、終値はすべて下落となりました。上ヒゲも長く、下落不安を強く感じます。
・日足の状況
インデックスごとに、日足の様子が異なります。
日経平均の5日間の日足は、「陽線陰線陰線陰線陰線」でした。
TOPIXは「陽線陰線陰線陽線陰線」でした。
13日木曜日の日足の様子が異なりました。この日より金融政策決定会合が始まっていて、さまざまな思惑が交錯していたことが、値動きの違いになって現れたのでしょう。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、上値より、26週移動平均線、13週移動平均線、52週移動平均線、14日終値の順番となってしまいました。再び週足終値が52週移動平均線を下回ってきました。
・7月第3週の楽観的シナリオ
52週移動平均線と25日移動平均線前後を推移すると思われます。これらの移動平均線を上抜けできれば、日経平均なら15500円台、TOPIXなら1590ポイント台への上昇はありうるでしょう。
・悲観的シナリオ
日経平均の4日連続陰線が気になります。このままずるずると年初来安値近くまで下落することも否定できません。日経平均なら14200円台、TOPIXなら1450ポイント台が想定されます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、今週も悲観的シナリオ有利とします。ゼロ金利政策が解除され、その影響がどのように及ぶのか、改めて様子を見る1週間になりそうです。企業業績に対してどのような判断が下されるか、為替や商品の市況がどう動くか、近隣諸国のミサイル問題に先進諸国がどのようなメッセージを発するかなど、何がどう株価に影響するか慎重に見極める必要がありそうです。
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