7/18-21:ゼロ金利解除後の決算発表に注目
7月第3週の株式市場は、18日火曜日の急落を、20日木曜日の急上昇で相殺する動きとなりました。本格的な金利上昇局面を迎えて、先行きが見えにくい状況が続いています。
各インデックスの7月21日終値は、日経平均が14,821.26円、TOPIXが1,515.53ポイントでした。
2006年7月18日~21日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 14,714.18 | 14,962.13 | 14,437.24 | 14,821.26 |
TOPIX | 1,507.83 | 1,528.59 | 1,473.59 | 1,515.53 |
両インデックスともに、週足は下ヒゲが長めの陽線となりました。ただし、陽線にもかかわらず、前週と比較し、高値、安値、終値はすべて下落となりました。
・日足の状況
17日月曜日が祝日だったため、営業日が4日しかありませんでした。両インデックスとも、
「陰線陰線陽線陰線」
と、同じ日足の並びとなりました。20日木曜日と21日金曜日の日足が「陰線はらみ足」であり、相場転換の可能性がある形になっています。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、引き続き上値より、26週移動平均線、13週移動平均線、52週移動平均線、21日終値の順番となっています。7月第3週はとうとう、52週移動平均線を上回る場面がありませんでした。
・7月第4週の楽観的シナリオ
20日木曜日の急上昇が、反転ののろしかもしれません。25日移動平均線も上向きになり、期待が持てます。52週平均線、25日平均線をあっさりと上回れるなら、日経平均は15400円程度、TOPIXなら1580ポイント程度への上昇は見られるでしょう。
・悲観的シナリオ
出来高がなかなか増えない点が気になります。25日平均線近辺が上値抵抗帯には違いなく、ここを超えられないようだと、再び下落傾向が強くなりそうです。日経平均なら14200円前後、TOPIXなら1450ポイント前後への下落はありえます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、今週も悲観的シナリオ有利とします。3月末決算銘柄の第1四半期決算発表が始まっており、その内容で一喜一憂することにもなりそうです。一般的に株価は先行指標だと考えられていて、現在の下落が決算発表により納得させられるという状況になると、さらに下落が加速する可能性があります。日本国内の好景気は続いていると考えられていますが、原材料費上昇や物価上昇が景気にどう影響しているのか、冷静に判断する必要がありそうです。
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