7/3-7:ゼロ金利解除を織り込むか嫌気するか?
7月第1週の株式市場は、前週と比較して高めの株価水準で推移したものの、上値が重く、上昇期待がしぼむ展開となりました。近隣諸国のミサイル訓練により、有事の可能性を嫌気した影響が強いとも言われています。
各インデックスの7月7日終値は、日経平均が15,307.61円、TOPIXが1,573.15ポイントでした。
2006年7月3日~7日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 15,573.35 | 15,710.39 | 15,276.15 | 15,307.61 |
TOPIX | 1,593.15 | 1,606.86 | 1,567.87 | 1,573.15 |
両インデックスともに、週足は4週ぶりの陰線となりました。前週と比較し、高値、安値は上昇したものの、終値は下落となりました。トレンドは上昇傾向を示しているものの、週足が「かぶせ足」となり、次週以降の下落も想定されます。
・日足の状況
インデックスごとに、日足の様子が異なります。
日経平均の5日間の日足は、「陰線陰線陽線陰線陰線」でした。
TOPIXは「陽線陰線陽線陰線陰線」でした。
ここ3週間ほど、日経平均とTOPIXの日足が異なる日が増えています。東証1部の中で業種別に流動性が高いものが選ばれている日経平均と、東証1部上場銘柄全体の値動きを表すともいえるTOPIX、それぞれの動きの違いを調べてみるのもおもしろいでしょう。
・週移動平均線との位置関係
両インデックスともに、上値より、26週移動平均線、13週移動平均線、7月7日終値、52週移動平均線の順番となっています。13週移動平均線の下落スピードが加速しています。
・7月第2週の楽観的シナリオ
200日移動平均線近辺での値動きが続いており、改めて上抜ければ一安心できる上昇を見せると思われます。日経平均なら15800円以上、TOPIXなら1600ポイント台回復が見られるでしょう。
・悲観的シナリオ
200日移動平均線が上値抵抗帯として機能してしまった場合、引き続き下落となりそうです。25日移動平均や、52週移動平均あたりへの下落を覚悟するべきでしょう。日経平均なら15100円前後、TOPIXなら1530ポイント前後の値動きに要注意です。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、今週も悲観的シナリオ有利とします。近隣諸国のミサイル発射問題、米国の景気急減速観測、週末の日銀金融政策決定会合の様子をにらみ、改めて売買しにくい状況に陥っています。よほどのポジティブな材料が飛び出さない限り、引き続き上昇期待が乏しい相場となりそうです。
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