8/21-25:小回り3ヶ月を意識するのか?
8月第4週の株式市場は、全体的には頭打ち感の強い株価推移となりました。過去3ヶ月高値をつけた後は、なかなか株価上昇せず、特に週の後半は上昇場面があったとしても結局は下落するという展開が続きました。
各インデックスの8月25日終値は、日経平均が15,938.66円、TOPIXが1,619.81ポイントでした。
2006年8月21日~25日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,104.50 | 16,244.84 | 15,874.63 | 15,938.66 |
TOPIX | 1,641.45 | 1,645.43 | 1,616.45 | 1,619.81 |
日経平均、TOPIXともに週足は陰線となりました。前週と比較して、両インデックスともに、高値、安値は上昇したものの、終値は下落となりました。
特にTOPIXでは、前週との高値の差が0.91ポイントしかなく、ほぼ毛抜き天井という形になっています。これは頭打ち感が非常に強い形です。
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、日足の並びは次のようになりました。
「陰線陽線陽線陰線陰線」
特徴的なのは、23日水曜日のほぼ十字線と、25日金曜日の上ヒゲの長い陰線です。過去3ヶ月高値近辺でのこれらの日足は、頭打ち感をより強く感じさせます。
・週移動平均線との位置関係
各インデックスともに、上値より、26週移動平均線、25日終値、52週移動平均線、13週移動平均線の順となりました。
TOPIXに引き続き、日経平均でも52週平均線と13週平均線とのデッドクロスが起こりました。ただ、現段階では13週平均線が上向きになりつつあり、改めてゴールデンクロスとなる可能性が高まりつつあります。
・8月第5週の楽観的シナリオ
なんとか26週移動平均線前後でもみ合っている上、日足ベースでは200日移動平均線をかろうじて保っています。日本経済が好調であり、企業業績の先行き高が確認できれば、改めて株価は上伸していくでしょう。日経平均であれば改めて16400円台、TOPIXなら1660ポイント台への上昇はありうるでしょう。
・悲観的シナリオ
3ヶ月ぶりの高値圏を推移しているため、小回り3ヶ月という格言がより強く意識されるかもしれません。天井感の強い日足が続いているのも気がかりです。200日移動平均線をあっさり割ってしまった場合、次の下値メドは25日移動平均線になります。日経平均であれば15600円前後、TOPIXなら1580ポイント前後への下落に要注意です。
・楽観と悲観の割合予想
目先の値動きを考えれば、6対4で悲観的シナリオ有利と考えざるをえません。出来高は14億株以上はあるものの、盛り上がりには欠ける気がします。ただし、6月14日以降で見れば、7月上旬のような下げでとどまれば、それは十分押し目となります。日本経済の好調さを先取りするつもりなら、目先の下落はあまり気にしないほうがよいでしょう。
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