8/28-9/1:こう着状態から抜け出す材料が出るか?
8月第5週~9月第1週の株式市場は、引き続き26週移動平均線前後での値動きとなりました。週前半の下落を、週後半に上昇で取り戻したものの、前週高値を上抜けすることはできませんでした。
各インデックスの9月1日終値は、日経平均が16,134.25円、TOPIXが1,633.35ポイントでした。
2006年8月28日~9月1日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 15,953.08 | 16,207.41 | 15,745.01 | 16,134.25 |
TOPIX | 1,620.47 | 1,639.59 | 1,599.86 | 1,633.35 |
両インデックスともに、週足は下ヒゲの長い陽線となりました。前週と比較して、日経平均、TOPIXともに、終値は上昇したものの、高値、安値は下落となりました。
日経平均は3週連続で高値が16200円台に到達していますが、それより上にはなかなか行けません。ここを突破できるかどうかに注目です。
・日足の状況
両インデックスともに、日足の並びは次のようになりました。
「陰線陽線陰線陽線陽線」
8月28日月曜日の大陰線と、29日火曜日の小陽線の組み合わせが、押し目での陽のはらみ足となっています。このサインの翌日、30日水曜日の安値が、28日安値を下回らなかったことが、31日木曜日の大陽線となる上昇につながったと読み取れます。押し目と思える下落が終わっている可能性を感じます。
・週移動平均線との位置関係
各インデックスともに、上値より、1日終値、26週移動平均線、52週移動平均線、13週移動平均線の順となりました。毎週のように、週末終値と26週移動平均線との位置関係が入れ替わります。ここから、株価の方向感のなさを感じます。
・9月第2週の楽観的シナリオ
このまま26週移動平均線や200日移動平均線よりも上値を保つようなら、早々に先日から天井を感じさせている日経平均16200円台を突破できるはずです。株価上昇に弾みがつき、日経平均なら16500円前後、TOPIXなら1660ポイント台が見られるかもしれません。
・悲観的シナリオ
実は、下値にも底堅さを感じます。200日移動平均線を割り込んだとしても、25日移動平均線が控えています。25日平均線を割り込んでくるようであれば要注意です。日経平均なら15700円程度、TOPIXなら1600ポイント割れの下落はありえます。
・楽観と悲観の割合予想
現在こう着状態と思われます。週足陽線の下ヒゲの長さを優位とするなら強気、週足高値安値が下落したことを優先するなら弱気となります。今週は皇室の慶事が予定されており、その内容によって株価の方向性が決まる可能性もあります。目先でなく、中長期を見越すなら、主要な移動平均線がのきなみ上向きとなったことから、現段階では株価上昇期待で問題ないでしょう。
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