9/11-15:しばらくはレンジ相場か?
9月第3週の株式市場は、全体的に下落傾向で推移しました。ただし、日経平均は、日々下値を切り上げ、TOPIXも底堅い動きを見せました。
各インデックスの9月15日終値は、日経平均が15,866.93円、TOPIXが1,593.43ポイントでした。
2006年9月11日~15日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,053.13 | 16,053.13 | 15,675.37 | 15,866.93 |
TOPIX | 1,619.12 | 1,619.81 | 1,582.59 | 1,593.43 |
両インデックスともに、週足はほぼ陰線の寄り付き坊主となりました。前週と比較して、日経平均、TOPIXともに、高値、安値、終値のすべてが下落しました。それぞれ、下ヒゲが長めなのが救いです。
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、日足の並びは次のようになりました。
「陰線陰線陰線陽線陰線」
特に11日月曜日の下落幅が大きく、前の週の8日金曜日の陽線を帳消しにしました。その後、月曜日の高値を抜けず、日経平均は15850円前後、TOPIXは1590ポイント前後で推移しました。ただし、各インデックスが15日金曜日がほぼ十字線で終えたのは、停滞気味からの転換の可能性を感じます。
・週移動平均線との位置関係
インデックスごとに、位置関係が異なりました。
日経平均は、上値より、26週移動平均線、15日終値、52週移動平均線、13週移動平均線の順番となりました。
TOPIXは、上値より、26週移動平均線、52週移動平均線、15日終値、13週移動平均線の順番でした。
東証1部市場全体の下落を、日経平均採用銘柄がなんとか食い止めているという雰囲気です。特にTOPIXは一時、13週移動平均線にかなり近づたのも気になりました。
・9月第4週の楽観的シナリオ
15日金曜日の、底値が堅い動きを引き継ぐなら上昇に転じる可能性があります。日経平均が早々に16000円台に復活できるようであれば、9月6日~7日の窓明け下落を埋めに行く動きを期待できます。日経平均なら16200円台、TOPIXなら1620ポイント台はありえます。
・悲観的シナリオ
日経平均、TOPIXがともに25日移動平均線を上抜けできるかがカギとなります。特にTOPIXのほうが25日線からの乖離率が大きいため、上昇にエネルギーが必要です。25日線に届かない場合、上昇期待が失望となり、引き続き下落となる可能性が高まります。日経平均なら15500円割れ、TOPIXなら1570ポイント割れは想定すべきです。
・楽観と悲観の割合予想
週足チャートを素直に見れば、目先は6対4で悲観シナリオ有利となります。目先の下落はいつでも要注意です。ただし、中長期を考慮すると、6月14日以降は下値を切り上げており、ある程度の下落は想定内です。2004年のようなレンジ内を上下する相場とも考えられます。しばらくは方向感の乏しい値動きが続きそうです。
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