10/10-13:懐疑の中で育つ強気相場か?
10月第2週の株式市場は、前週に比べれば上昇したものの、停滞感の強い値動きとなりました。10日火曜日の高値を、その後に上回ることはありませんでした。
各インデックス10月13日の終値は、日経平均が16,536.54円、TOPIXが1,628.00ポイントでした。
※お知らせ※
筆者が長期研修に参加し、その間のインターネット環境が整うか不明なため、10月23日分の当レポートの掲載はお休みさせていただきます。10月30日分より再開となります。
2006年10月10日~13日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,325.48 | 16,620.15 | 16,325.48 | 16,536.54 |
TOPIX | 1,623.95 | 1,646.01 | 1,613.64 | 1,628.00 |
日経平均、TOPIXともに、週足は陽線となりました。日経平均は前週と比較して、高値、安値、終値のすべてが上昇しました。一方TOPIXは、前週と比較して、高値と安値は上昇したものの、終値では下落となりました。
・日足の状況
10月9日が休日だったため、営業日は4日となりました。両インデックスとも日足の並びは次のとおりでした。
「陽線陰線陰線陽線」
どちらのインデックスとも、10月10日火曜日に上ヒゲの長い陽線となったあと、11日水曜日以降はその高値を越えることができませんでした。特にTOPIXは9月高値の1655.27ポイントを超えられませんでした。今後、この1655ポイントを上回れるかに注目が集まりそうです。
・週移動平均線との位置関係
インデックスごとに、週足の位置関係が異なります。
日経平均では、上値より、13日終値、26週移動平均線、13週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。52週線と13週線のゴールデンクロスが起きました。次週もおそらく、26週線と13週線のゴールデンクロスが起こるのでしょう。
一方、TOPIXでは、上値より、13日終値、52週移動平均線、26週移動平均線、13週移動平均線の順番となりました。26週線と52週線のデッドクロスが起きたため、移動平均線の並びは下落トレンドで通常見られる並びとなってしまいました。時価がこれらの平均線を下回らないか要注意です。
・10月第3週の楽観的シナリオ
TOPIXがとにかく1655ポイントを超えてくれることが前提です。日経平均の上昇に、TOPIXなど他の市場もついてくれば本格的な上昇基調を感じることができるようになるでしょう。日経平均なら16800円台、TOPIXなら1660ポイント台を期待したいところです。
・悲観的シナリオ
日経平均は上昇してますが、市場全体では上昇感に乏しい展開になっています。日経平均、TOPIX以外の新興市場は年初来安値圏であり、この停滞感が日経平均銘柄、東証1部銘柄に波及しないか心配です。近隣諸国での揉め事の影響も心配です。日経平均なら16100円台、TOPIXなら1600ポイント割れの下落はありうるでしょう。
・楽観と悲観の割合予想
今週も6対4で悲観的シナリオ有利と考えます。週足が3週陽線となったため、そろそろ高値警戒感が出そうです。10月19日より、3月期末銘柄や9月期末銘柄の決算発表が本格的に始まります。発表内容の推測による思惑から、値動きの激しい相場にもなりそうです。
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