10/16-27:各社決算発表に振り回されるか?
10月第3週から第4週にかけての株式市場は、おおむね上昇傾向で推移しました。特に日経平均は、10月24日に16901.53円をつけました。これは、5月上旬以来の高値となっています。
各インデックスの10月27日の終値は、日経平均が16,669.07円、TOPIXが1,650.73ポイントでした。
2006年10月16日~20日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,663.22 | 16,732.44 | 16,466.74 | 16,651.63 |
TOPIX | 1,638.71 | 1,649.17 | 1,619.26 | 1,644.15 |
10月第3週は、インデックスごとに週足の様子が異なりました。日経平均は陰線、TOPIXは陽線でした。ただし、10月第2週と比較し、高値、安値、終値は、日経平均、TOPIXともに上昇となりました。
引き続き、2006年10月23日~27日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,641.32 | 16,901.53 | 16,598.53 | 16,669.07 |
TOPIX | 1,643.42 | 1,672.02 | 1,637.18 | 1,650.73 |
・日足の状況
2週分、10営業日の日足は、両インデックスとも次のような並びになりました。
「陽線陰線陽線陰線陽線陽線陰線陰線陽線陰線」
両インデックスともに、10月第4週に陰線が増えている上、26日と27日の日足の組み合わせが、陰のつつみ足となっています。上昇基調の中での陰のつつみ足は、下落転換のサインとなる場合があり、要注意です。
・週移動平均線との位置関係
10月第4週における、週足の各移動平均線の位置関係は、各インデックスごとに異なりました。
日経平均では、上値より、27日終値、13週移動平均線、52週移動平均線、26週移動平均線の順番となりました。26週移動平均線がいまだ下落傾向なのが気になります。
TOPIXでは、上値より、27日終値、52週移動平均線、13週移動平均線、26週移動平均線の順番となりました。日経平均と同様、13週線が52週線を上回っる状況に、早くなってほしいものです。
・10月第5週~11月第1週の楽観的シナリオ
上昇傾向が継続すると確認するためには、まずは早々に前週高値を上回ることが目標となります。目標が突破できれば、日経平均はいよいよ17000円台回復、TOPIXは1680ポイント台が見られるかもしれません。
・悲観的シナリオ
週足の上ヒゲの長さと、日足の陰のつつみ足がどうしても気になります。悪材料などに過敏に反応すると、下落傾向が強まります。それでも、日経平均なら16300円台、TOPIXなら1630ポイント台に備える程度で十分でしょう。
・楽観と悲観の割合予想
目先に関しては6対4で悲観的シナリオ有利とします。3月期末銘柄、9月期末銘柄の決算発表が本格化しており、その内容を吟味しながらの相場になりつつあります。慎重な対応が必要でしょう。
ただし、現在は4月高値を基準とした上値抵抗線が何度も引き直される一方で、6月安値と7月安値による下値抵抗線のほうはいまだに有効と思える株価推移となっています。むしろ多少の下落は押し目であろうと考えられます。
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