11/6-10:株価上昇への正念場か?
11月第2週の株式市場は、7日火曜日の前場までは上昇基調だったものの、その後一気に雰囲気が変わりました。結局のところTOPIXは終値ベースで6日連続下落となるなど、下落基調の強い一週間でした。
各インデックスの11月10日の終値は、日経平均が16,112.43円、TOPIXが1,581.37ポイントでした。
2006年11月6日~10日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,278.78 | 16,512.51 | 16,094.49 | 16,112.43 |
TOPIX | 1,607.88 | 1,629.29 | 1,578.80 | 1,581.37 |
日経平均、TOPIXともに、週足は上ヒゲが長い陰線となりました。両インデックスともに、高値、安値、終値のすべてが2週続けて下落しました。
・日足の状況
11月第2週の日足の並びは、両インデックスとも次のようになりました。
「陽線陰線陰線陰線陰線」
4日連続陰線は、トレンドの方向を強く示すサインのひとつです。特にTOPIXでは、終値ベースで6日連続下落を示しており、先行きがより弱い値動きを感じさせます。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線の位置関係は、各インデックスごとに異なりました。
日経平均では、上値より、13週移動平均線、10日終値、52週移動平均線、26週移動平均線の順番でした。
TOPIXでは、上値より、52週移動平均線、13週移動平均線、26週移動平均線、10日終値の順番となりました。
TOPIXが、一気に26週移動平均線を下回ったことが非常に気になります。
・11月第3週の楽観的シナリオ
実質的に10月24日から下落が始まっていると考えれば、すでに3週間下落が続いていることになります。そろそろ反転してもおかしくない時期です。注目される経済指数の発表が一段落すれば、いわゆる材料出尽くしとなることも考えられます。日経平均なら16400円台、TOPIXなら1610ポイント台への回復が見られるかもしれません。
・悲観的シナリオ
TOPIXの下落の強さが目を引きます。主要な平均線を軒並み下抜けしているうえ、6月と7月の安値で引いた下値抵抗線も割ってしまいました。日経平均なら15800円台、TOPIXなら1540ポイント台への下落もありうるでしょう。
・楽観と悲観の割合予想
今週は6対4で楽観的シナリオ有利とします。先日より取り上げている、6月安値と7月安値を結んだ下値抵抗線近辺に10日終値がある点に注目したいところです。なお、現在の水準から株価がさらに下落する場合は、そもそも株価は経済の先行指標であることを考慮すると、日本の好景気が続いているという前提を考え直さねばならなくなります。
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