渡米を振り返る(前編)
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10月20日~26日まで、海外に行ってきました。きっかけは、某社からの、「ツアーを企画するので、参加しませんか?」というお誘いでした。
具体的には、FPAナッシュビルと、ニューヨークを巡るとのことでした。ちなみに、FPAナッシュビルとは、日本のFPフェアのような催しとのこと。その中で、某社主催のセミナーや、FPA大会のセッションに参加するとのことでした。
また、ニューヨークでは、ニューヨーク証券取引所見学や、FP系事務所とのミーティング、資産運用会社でのセミナーに参加するとのこと。すなわち、某社主催の海外研修ということになります。
お話をいただいたとき、当初は、参加するかどうか悩みました。
予算が少々高い。海外に1週間も出かけるのですから、当然です。パスポートを作るのが面倒。海外旅行の経験はあるものの、前回からだいぶ経っていて、パスポートが期限切れになってました。英語が苦手。ろくに勉強してこなかったため、あまり使えないのもネックでした。また、仕事場を1週間も離れていいのだろうか? とも思いました。
実は、それらの悩み事よりも、「久しぶりに海外に出てみたい!」という思いが早々に勝ちました(^^) 半分以上は観光気分で、このツアーに参加することにしました。
日程の前半、ナッシュビルで泊まったのはゲイロードオプリーランドリゾート&コンベンションセンターでした。
このホテルは、リゾート気分が味わえる屋内庭園と、コンベンションセンターがくっついた、日本にはなかなかない施設でした。ホテル内にずっといてもまったく飽きないと思えました。
なにせ広いです。4つの客室エリアにはそれぞれ、カスケード、デルタ、マグノリア、ガーデンコンサバトリーに分けられ、それぞれに工夫を凝らした建物やら風景やらを楽しめます。ホテル全体をガラス? の屋根で囲っていて、いつでも快適です。人工の川では船にも乗れます。巨大な滝。虹が見える噴水。さまざまな植物。
研修の合間は絶対に遊ぶぞ~と思ったのですが、けっこう忙しくて、じっくりと見て回るのはかないませんでした。残念です。もし、次回があるなら、ぜひ遊びに来たいです。
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遊びはとりあえず置いといて、コンベンションセンターで行われる、FPAナッシュビルへの参加が本来の目的なのでした。
FPAナッシュビルでは、日本のFPフェアと同様、FP単位が獲得できるセッションを受講できます(ただし、日本での単位認定には、FP協会へ審査申請して認められる必要があります)。
セッションは、某社主催の特別セミナーをはじめ、通常のFPA大会のセッションを3つ、某社のはからいにより同時通訳で聞くことができました。
いくつか、参考になる意見を上げておきます。
・ほとんどのお客様は、リタイヤメントプランを甘く見すぎている。この分野では、FPはまだまだ役に立てるはず。
・FPとして、当たり前のことを、確実に段取りを踏んで行えば、お客様は信頼してくれるし、末永いお付き合いをしてくれるはずだ。
・常にお客様の心配事を最優先で考える。ただし、心配事の解決のお手伝いができるというアピールは怠らない。
展示ブースに目を移すと、現地のFP会社、保険会社、証券会社、運用会社などが趣向を凝らしてアピールをしていました。参加社数はなんと187社だったようです。ブースは広くて派手で、本当にこれがFP向けの展示会か? と思いました。日本のFPフェアと比較してはいけないのかもしれません。
これだけの多数の会社が、FPにむけてアピールしている。それだけ、FPという職種が根付いている証拠なのでしょう。
各ブースをめぐるのも、駆け足になってしまいました。元々英語が苦手で、なかなかコミュニケーションもとれず、資料をもらっても読むのに苦労することから、目で写し撮るだけ、みたいな感じになりました。
いくつか気になったのは、グッズを配っているブースが非常に多かったことです。FPフェアのブースでは、派手にグッズを配っていた会社は思い当たらないのですが、FPA大会では、ブーメラン、お手玉、ヨーヨーなどのおもちゃに始まり、電卓のような実用的なもの、記念写真(その場で写して合成&フォトプリント)まで配られていました。
展示ブースではほかにもアメリカらしい面が見えました。日本のFPフェアでは、全体のスケジュールのほとんどで展示ブースが開いていますが、FPA大会の展示ブースは不定期に開いているのです。セッションの合間の時間を使って展示ブースを回ろうとしても、まだ準備中だったり、休憩中だったりして面食らいました。かと思えば、ランチョン展示なるものもあり、軽食やお酒がタダで振舞われる時間帯もありました。
今回のFPA大会の参加は2日間でしたが、FPとして非常に参考になる話を聞くことができました。予算の都合上、めったに参加できるものでもなく、今回の経験を、日常業務にうまく取り入れたいと思います。なお、来年はシアトルで行われるとのことです。
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