12/4-8:上昇か下落か読みにくい展開
12月第1週の株式市場は、前週に引き続き上昇基調で推移しました。週末のSQを睨んだ慎重な売買だったようですが、薄商いの中で株価が上昇を続けるという雰囲気です。
各インデックスの12月8日の終値は、日経平均が16,417.82円、TOPIXが1,616.34ポイントでした。
2006年12月4日~8日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,263.98 | 16,550.73 | 16,185.92 | 16,417.82 |
TOPIX | 1,600.61 | 1,629.30 | 1,594.72 | 1,616.34 |
日経平均、TOPIXともに、週足は陽線となりました。両インデックスとも、前週と比較して、高値、安値、終値のすべてが上昇となりました。
・日足の状況
12月第1週の日足は、日経平均、TOPIXともに同じ並びとなりました。
「陽線陰線陽線陽線陰線」
前週の上昇が急すぎるため、それと比較すると、上昇感に乏しくも感じます。いつの間にか上昇しているという雰囲気です。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線の位置関係は、各インデックスとも前週と同じでした。
日経平均では、上値より、12月8日終値、13週移動平均線、52週移動平均線、26週移動平均線の順番でした。
TOPIXでは、上値より、52週移動平均線、12月8日終値、13週移動平均線、26週移動平均線の順番となりました。
日経平均では、3本の平均線がすべて上向きになりました。一方、TOPIXでは、週足の上値がちょうど52週平均線近辺であり、ここを上抜けずに下げて週末を迎えた点が気になります。
・12月第2週の楽観的シナリオ
TOPIXが52週移動平均線を上抜けてくれば、株価上昇傾向がより顕著になりそうです。日経平均なら16700円台、TOPIXなら1650ポイント台が見られるかもしれません。
・悲観的シナリオ
TOPIXが52週移動平均線を上抜け出来ない場合、上昇期待が急激にしぼむことも考えられます。売買の盛り上がりに欠けている状況は続いています。日経平均なら16100円台、TOPIXなら1590ポイント台への下落はありえます。
・楽観と悲観の割合予想
今週も6対4で、悲観的シナリオ有利とします。証券税制議論の混乱が続きそうな点や、年内の利上げがあるか不透明な状態が続くことが心配です。ただ、日経平均とTOPIXではチャートの様子が異なり、どちらを重視するかによって先行きの読みが変わってきます。少なくとも2005年後半のようなわかりやすい相場ではありません。
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