2/26-3/2:突然の下落はいつまで続くか?
2月第5週~3月第1週の株式市場は、2月26日月曜日にTOPIXが11日連続日足陽線となったものの、27日火曜日以降に突如、下落を開始しました。日経平均では1000円以上、TOPIXでは100ポイント以上の急落となりました。次週も少なくとも週前半までは、前週の傾向を引き継ぎ、下落で推移しそうです。
各インデックスの3月2日終値は、日経平均が17,217.93円、TOPIXが1,721.59ポイントでした。
2007年2月26日~3月2日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 18,219.75 | 18,300.39 | 17,160.43 | 17,217.93 |
TOPIX | 1,816.90 | 1,823.89 | 1,715.43 | 1,721.59 |
日経平均、TOPIXともに、週足は大陰線となりました。過去5週分の株価上昇をすべて失った計算になります。各インデックスとも、前週と比較して、高値は上昇しましたが、安値、終値はともに大幅下落となりました。
日経平均では約1000円、TOPIXでは100ポイントほど、一気に株価が下落しました。単なる調整と考えるには下げすぎです。
・日足の状況
日経平均、TOPIXとでは、日足の状況が異なります。
日経平均は、「陰線陰線陰線陰線陰線」となり、5日連続日足陰線となりました。
一方TOPIXは、「陽線陰線陰線陰線陰線」となり、2月27日以降4日連続陰線となりました。
2月26日月曜日は、各インデックスともに高値での十字線と言える日足でした。翌日27日火曜日が陰線となり、比較的わかりやすい目先天井のサインとなりました。そこに上海市場の急落から始まる、全世界同時株安が重なり、その後の下落に拍車がかかったと思われます。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線の位置関係は、各インデックスごとに異なります。
日経平均は、13週移動平均線、3月2日終値、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。
一方TOPIXは、3月2日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。
今回の下落で、乖離率が改善されたのはよいニュースですが、日経平均が一気に13週移動平均線を割り込んでしまったのは悪いニュースです。
・3月第2週の楽観的シナリオ
日経平均が一気に1000円もの値幅で下落したとなれば、ここからの反発も期待できます。日経平均なら17500円程度、TOPIXなら1750ポイント程度の上昇はありえるでしょう。
・悲観的シナリオ
東証1部の出来高が、2月28日水曜日に約36億9000万株に達したところで、当面のピークとなりそうです。株価下落とともに出来高が減少気味であり、今後の売買高の盛り上がりがなければ、当分は下落基調で推移しそうです。75日移動平均線、26週移動平均線が下落メドとなりそうです。日経平均なら16800円割れ、TOPIXなら1670ポイント割れも想定できます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、今週は悲観的シナリオ有利に転換します。週末も海外市場での下落、円高が続いており、引き続き下落で推移すると考えるほうが妥当です。ただ、あまりにも突然の下落であり、日経平均の下落が、高値から1000円にも達しているところから、いわゆるリバウンドを狙う局面が数日内に現れるとも考えられます。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
円高進展、一喜一憂せず長期的にみるべき─経産相=民放TV
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070304-00000587-reu-bus_all
<世界同時株安>投資マネーの流れに変化 週明けの動き注視
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070303-00000112-mai-bus_all
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。