3/12-16:上値の重さを確認するか?
3月第3週の株式市場は、前週の高値を上回って始まったものの、その後は下落傾向で推移しました。前週の安値を下回ることはありませんでしたが、なんとか踏みとどまったという印象のほうが強く、予断を許さない状況です。
各インデックスの3月16日終値は、日経平均が16,744.15円、TOPIXが1,677.06ポイントでした。
2007年3月12日~16日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 17,312.14 | 17,325.45 | 16,628.85 | 16,744.15 |
TOPIX | 1,744.20 | 1,747.55 | 1,671.19 | 1,677.06 |
日経平均、TOPIXともに、週足は大陰線となりました。両インデックスともに、終値は下落したものの、高値と安値は前週を上回りました。
前週の安値を下回らなかったことは明るい材料です。この傾向が続いてほしいものです。
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、日足の並びは次のようになりました。
「陰線陰線陰線陽線陰線」
両インデックスともに陽線が1日だけという、停滞感が強い1週間でした。東証1部の1日の出来高が20億~24億株台に落ちているのも気がかりです。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線の位置関係は、前週と比較して入れ替わった部分がありました。
日経平均は、13週移動平均線、26週移動平均線、3月16日終値、52週移動平均線の順番となりました。
一方TOPIXは、13週移動平均線、3月9日終値、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。
日経平均は13週移動平均線を上回ることなく、そこから一気に26週移動平均線を割り込みました。一方、TOPIXは13週移動平均線を割り込んだ後、なんとか26週移動平均線よりも上値でとどまっています。
・3月第4週の楽観的シナリオ
前週の安値を割り込まなかったことから、下値メドが立ちました。ここから改めて少しずつでも上昇に向かうと思えます。日経平均なら改めて17100円台、TOPIXなら1720ポイント台への上昇も考えられます。
・悲観的シナリオ
もし、日経平均、TOPIXともに75日移動平均線を上回れないことが確認されたなら、更なる下落となって反応するでしょう。その際の下落メドは、日経平均なら16300円台、TOPIXなら1640ポイント台でしょう。
・楽観と悲観の割合予想
改めて景気の良さが確認されるまでは、6対4で悲観的シナリオ重視とせざるえない状況です。3月16日に四季報、会社情報が発売され、好業績が予想される割安銘柄の物色が起こる可能性はあります。しかし、2月下旬から3月上旬にかけて、東証1部が1日30億株の売買を記録した時期に買いを入れた投資家の多くが含み損を抱えている株価水準では、強気にはなりにくいと考えられます。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
中国が0・27%利上げ、景気過熱を防ぐ狙い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070317-00000314-yom-bus_all
「為替」 「米株式市場反落でリスク回避続く116.51円、原油続落56.25ドル」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070317-00000002-fis-brf
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。