3/19-23:3月末銘柄権利落ちによる需給悪化が心配
3月第4週の株式市場は、前週の終値を下回って始まったものの、19日月曜日の大陽線の後、順調に上昇して週末を迎えました。特に日経平均では前週高値を上回っており、出来高が低調な中での急上昇は唐突にも思えます。
各インデックスの3月23日終値は、日経平均が17,480.61円、TOPIXが1,741.94ポイントでした。
2007年3月19日~23日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,713.99 | 17,534.77 | 16,713.99 | 17,480.61 |
TOPIX | 1,671.29 | 1,745.61 | 1,668.11 | 1,741.94 |
日経平均、TOPIXともに、週足は大陽線となりました。日経平均は、前週と比較し、高値、安値、終値ともに上昇しました。一方、TOPIXは前週と比較して、高値のみ下落しましたが、安値、終値は上昇しました。
日経平均採用銘柄のほうが、上昇の度合いが強かったことを物語っているようです。
・日足の状況
21日水曜日が祝日だったため、営業日が4日間でした。日経平均とTOPIXとでは、日足の並びは異なりました。
日経平均は、「陽線陽線陽線陰線」となりました。
TOPIXは、「陽線陰線陽線陰線」となりました。
両インデックスともに19日月曜日に大きく上げました。しかし20日火曜日以降は、株価水準を上げつつも日足のローソクの長さが短いことから、日中の方向感の乏しさを感じさせます。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線の位置関係は、日経平均、TOPIXともに上値より、23日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。
週を通じてみれば非常に上昇力の強い1週間であり、一気に週足の主要な移動平均線を上抜けてきました。
・3月第5週の楽観的シナリオ
TOPIXが3月12日月曜日の高値を無事に上抜けるなら、再び2月高値へ向けて上昇の勢いが出てくる可能性があります。安定的に25日移動平均線を上回るようであれば、日経平均なら17800円台、TOPIXなら1770ポイント台への回復もありそうです。
・悲観的シナリオ
26日月曜日の3月期末権利確定日の後、27日火曜日の権利落ちにより、3月期末銘柄の需給悪化による下落が懸念されます。よって上値は重いでしょう。日経平均なら再び17000円割れ、TOPIXなら1690ポイント割れもありえます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、悲観的シナリオ有利とします。東証1部の日中出来高が20億株を割る日が増えてきたことと、27日火曜日に3月期末銘柄の権利落ちを迎えることによる需給悪化が気になります。さらに、上場会社の循環取引のスクープが報道され、その影響が市場にどう表れるか心配です。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 予想外に強い中古住宅販売で米利下げ観測後退118.13円、原油年初来高値更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070324-00000001-fis-brf
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。