4/16-20:ゴールデンウィーク直前で売買しにくい状況
4月第3週の株式市場は株価上昇と下落を1日おきに繰り返し、方向感のつかみずらい展開となりました。日経平均はじりじりと上昇しているものの、TOPIXの頭打ち感がひときわ目立ちます。また、新興市場株や中小型株の下落傾向もいまだ強いです。
各インデックスの20日終値は、日経平均が17,452.62円、TOPIXが1,710.07ポイントでした。
※5月1日の掲載はお休みします。次回掲載は5月7日の予定です。
2007年4月16日~20日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 17,507.18 | 17,782.08 | 17,219.73 | 17,452.62 |
TOPIX | 1,718.69 | 1,736.47 | 1,693.43 | 1,710.07 |
日経平均の週足は、上ヒゲ、下ヒゲがともに長い陰線となりました。前週と比較して、安値は下落しましたが、高値、終値は上昇しました。
一方TOPIXの週足も、上ヒゲ、下ヒゲが目立つ陰線となりました。前週と比較して、高値、安値が下落し、終値のみが上昇しました。
日経平均は2週連続、TOPIXは4週連続陰線となりました。TOPIXは、1740~1750ポイント前後が当面の上値メドという意識が強くなりつつあるようです。
・日足の状況
両インデックスの日足の並びは、ともに次のようになりました。
「陽線陰線陽線陰線陰線」
株価のピークは、日経平均、TOPIXとも17日火曜日でした。それ以降、高値を徐々に切り下げる日が続きました。ただ、19日木曜日、日経平均が17300円を割り込むと、東証1部の出来高が20億株を突破しました。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線は、日経平均とTOPIXで位置関係が異なりました。
日経平均は、20日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。こちらは、13週移動平均線をはさんだ値動きとなっています。
一方、TOPIXは、13週移動平均線、20日終値、26週移動平均線、52週移動平均線となりました。13週移動平均線と26週移動平均線の間を行き来する値動きです。
・4月第4週の楽観的シナリオ
急上昇は期待できないものの、じりじりとした上昇傾向は継続していると考えられます。下値での出来高上昇は、現段階では押し目買いが有効だと考える人が多いことの表れです。日経平均ならば17800円台乗せ、TOPIXなら1740ポイント台乗せも想定されます。
・悲観的シナリオ
日経平均は上値を切り上げているものの、TOPIXの上値の重さが気がかりです。また、日経平均、TOPIX以外の指数はいまだに下落傾向が強いです。いよいよ月末であり、3月期末銘柄の決算発表が近いことも、売買行動を鈍らせます。日経平均なら16900円割れ、TOPIXなら1700ポイント割れ程度は想定するべきです。
・楽観と悲観の割合予想
今週も、6対4で悲観的シナリオ有利とします。ある程度下落すると出来高が上がるものの、全体的に売買の減少傾向は続いています。4月末決算銘柄の権利落ちを向かえます。3月期末銘柄の決算発表も始まります。ゴールデンウィークも目前です。なかなか売買しにくい状況です。ただし、決算発表の内容が好調ならば、より強い上昇傾向を示す可能性もあります。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 「ダウ過去最高値更新などにキャリー再開118.97円、原油63ドル台回復」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070421-00000002-fis-brf
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。