4/2-6:景気先行き不安が株価に与える影響は?
4月第1週の株式市場は、大幅下落でスタートしました。「2日新甫は荒れる」という格言をそのまま再現したかのようでした。その後、週末までに下落は取り戻しましたが、TOPIXが前週高値に届かず、引き続き低調と思える1週間でした。
各インデックスの6日終値は、日経平均が17,484.78円、TOPIXが1,717.08ポイントでした。
2007年4月2日~6日の週足4本値は以下のとおりでした。
| 指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 17,346.25 | 17,576.51 | 16,999.05 | 17,484.78 |
| TOPIX | 1,719.78 | 1,733.53 | 1,682.49 | 1,717.08 |
各インデックスごとに週足が異なりました。日経平均は下ヒゲの長い陽線でした。前週と比較して安値は下落したものの、高値、終値は上昇しました。日経平均採用銘柄のほうが、株価上昇力が強いことを感じさせます。
一方、TOPIXは上ヒゲ、下ヒゲがそれぞれ長い陰線でした。前週と比較して、高値、安値が下落、終値のみが上昇となりました。
・日足の状況
週足の動きは大きく異なった両インデックスですが、日足の並びは同じになりました。日経平均、TOPIXともに、
「陰線陽線陽線陰線陰線」
となりました。日経平均は特に、17600円を意識した値動きに見えます。
・週移動平均線との位置関係
週足の各移動平均線の位置関係は、日経平均とTOPIXでは変わりました。
日経平均は、6日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。一方、一方、TOPIXは、13週移動平均線、6日終値、26週移動平均線、52週移動平均線の順番となりました。
日経平均の週末終値は13週移動平均線を上回っていますが、TOPIXのほうは週足高値がかすかに13週移動平均線を上回った程度です。
・4月第2週の楽観的シナリオ
日経平均が13週移動平均線、75日移動平均線を割り込まずに推移すれば、株価上昇期待が高まるでしょう。日経平均なら17800円、TOPIXなら1760ポイント台もありえます。
・悲観的シナリオ
日経平均、TOPIXともに、25日移動平均線と75日移動平均線のデッドクロスが起こっています。6日金曜日には再び東証1部の出来高が20億株を割り込んでおり、上昇を期待できるほどではありません。日経平均は再び17000円割れ、TOPIXなら1660ポイント割れとなるかもしれません。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で、引き続き悲観的シナリオ有利とします。景気動向指数のすべてが50%割れとなり、先行き不安感をあおります。出来高が少なくなりつつある点も、株価上昇を期待しにくく感じさせます。しばらくは、13週移動平均線と26週移動平均線との間を行き来する展開が続きそうです。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 予想上回る米雇用統計で利下げ観測後退、ドル全面高119.39円/1.3364ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070407-00000001-fis-brf
景気、2か月連続で「悪い」…指数すべてが50%割れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000012-yom-bus_all
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。

