生活費を分類できれば節約が見えてくる
生活費と聞いて、多くの人はおおざっぱに毎月の支出を合算してしまうようです。
給料が振り込まれる口座の、先月と当月の預貯金の差額を確認し、引き出した金額などを考慮して、大雑把に、毎月の生活費はいくらです、という具合です。
先日、相談を受けた主婦の場合、年間の生活費は480万円とのことでした。1ヶ月で40万円を使っている計算です。
ですが、よくよく話を聞いてみると、その1ヶ月40万円の中には、住宅ローン、生命保険の保険料、自身のパチンコ代までもが含まれていたのです(^^;;;
生活費は確かに、暮らしていく上で必要な出費の合計でしょうが、パチンコ代がそれほど重要とは思えません。また、保険料は余裕資金の活用であり、必要な出費ではありますが必要保障額を計算する場合の生活費からは外しても良い金額です。
ともあれ、出費に関しては、次のように分類するべきでしょう。
●被服費:上着、下着、靴など、衣服ですね。
●食費:毎日の食料の材料費ですね。ただし、外食費は省きます。
●住宅費:賃貸の人は家賃、持ち家の人はローンの支払いや修繕費ですね。
●住宅備品:家具、家電品など。ピンからキリまでありますね。
●家事雑費:洗剤、トイレ用品などの日用品ですね。
●水道光熱費:文字通り、水道代、電気代、ガス代ですね。
●電話代:固定電話のほか、携帯電話の出費も馬鹿になりません。プロバイダ代も必要ですね。
●交通費:車両維持費や、ガソリン代、電車賃など。車のローンもありか?
●教育費:子供の学校や塾の費用はもちろん、親の勉強用の本、雑誌、新聞の購入など
●医療費:病院にかかったときの費用や、置き薬の補充など。
●交遊費:旅行費、外食費、タバコ代、酒代などの嗜好品。趣味などに使う費用。場合によってはテレビやCSの受信料も含めます。
●予備費:慶弔費など。
●税金:所得税はもちろん、健康保険料、固定資産税、自動車税などなど
●保険料:民間の生保保険料、損保保険料など。
えっと、もれてるのはないですかね(^^;;;
この中で、まさに生活に必要なものは、
食費、住宅費、水道光熱費、税金
以上の4つと思われます。これらは、節約するのも限界がある、本当に必要な出費のはずです。
また、節約の余地があると感じるのは、
被服費、電話代、交通費、交遊費、保険料
以上の5つでしょう。
衣服は、流行に左右されないのならおなじ服を何年も着られます。電話代、特に携帯電話は、契約内容の見直しでだいぶ費用が安くなります。交通費は、通勤費は仕方ないとして、自家用車の維持が本当に必要か検討が必要です。交遊費、外食、レジャー、コレクション、嗜好品は言わずもがな。保険料はその考え方次第です。
ただ、なかなかこのあたりの考え方は、人により異なるのでしょう。細かいことを考えるのが苦手な人もいるでしょう。
いずれにせよ、節約の基本は、自分が、何にどれくらいお金を使っているのか、把握することからスタートすると思います。
そして、重要でない、緊急でない出費は、なるべく先送りにするべきです。