5/7-11:GDP発表による株価への影響がどうなるか?
5月第2週の株式市場は、ゴールデンウィークが終わった直後は上昇でスタートしました。しかし、5月10日木曜日に4月高値を上回ったところから急速に下落に転じました。引き続き、17200円台~17700円台の間での値動きが継続していると思われますが、このレンジ相場を上抜けするきっかけがほしいところです。
各インデックスの5月11日終値は、日経平均が17,553.72円、TOPIXが1,723.09ポイントでした。
2007年5月7日~11日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 17,564.17 | 17,827.48 | 17,455.28 | 17,553.72 |
TOPIX | 1,720.18 | 1,753.65 | 1,711.20 | 1,723.09 |
週足の形は、各インデックスごとに異なりました。日経平均は上ヒゲの長い小陰線で、5週連続陰線となりました。一方、TOPIXは上ヒゲの長い小陽線で、2週連続の陽線となっています。
両インデックスとも前週と比較して、高値、安値、終値のすべてが上昇しています。
上ヒゲの長さが、なかなかスムーズな上昇傾向を見出しにくいサインとなっています。
・日足の状況
5月第2週、5営業日分の日足は次のようになりました。
日経平均は、「陽線陽線陽線陰線陰線」でした。
TOPIXは、「陽線陰線陽線陰線陰線」となりました。
5月10日木曜日の前場までは、日足ベースで上昇傾向が続きましたが、11日金曜日の下落でそれまでの上昇分のほとんどが帳消しになりました。ただし、金曜日の日足の下ヒゲが長い点は、下値メドが切り上がったことを示す明るい材料です。
・週移動平均線との位置関係
5月第2週における、週足の各移動平均線の位置関係は、各インデックスごとに次のような順番になりました。
日経平均は、11日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線の順番でした。
TOPIXは、13週移動平均線、11日終値、26週移動平均線、52週移動平均線でした。
日経平均は13週移動平均線を上抜けました。TOPIXは13週移動平均線をはさんだ値動きとなっています。前週と比較して、それぞれ株価水準が上がっています。
・5月第3週の楽観的シナリオ
いよいよ3月期末決算銘柄の決算発表がピークを迎えます。ポジティブな発表が続けば、米国株式の上昇などの要素も加味され、株価は上値を追う展開になりそうです。日経平均なら18000円、TOPIXなら1760ポイント突破が見られるかもしれません。
・悲観的シナリオ
出遅れ気味の日本株式をあえて買う理由を見出しにくい状況です。上値の更新ペースがそれほど上がらず、様子見が続きそうです。それでも下値メドは日経平均は17300円台、TOPIXは1700ポイント前後でしょう。
・楽観と悲観の割合予想
今週より6対4で楽観的シナリオ有利に転換します。株価上昇感には乏しいものの、3月上旬の安値からは順調に下値を切り上げている点を評価します。今週は1月~3月期のGDPの発表と、日銀金融政策決定会合が控えており、これらの結果次第では株価上昇力を感じる値動きが期待できます。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 米株式回復受けてリスク後退、円キャリー再開に120.23円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070512-00000002-fis-brf
GDP3%乗せなら株高・円高、ユーロ圏や米指標にも関心
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070512-00000353-reu-bus_all
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。