ゼロからの資産運用入門(6)
・秘訣その2 ゼロから始めよう
よく聞く言い訳として、こんな話があります。
資産運用はお金がないとできない。いまはお金がない。だから資産運用が始められない。ある程度お金が貯まってから、改めて資産運用について考えたい。
「秘訣その1 いますぐ始めよう」と多少かぶりますが、この人は銀行にお金を残すことも資産運用である、ということを忘れているわけですね。すなわち、足し算の資産運用の心得がないわけです。
たとえ少ないとはいえ、銀行預金から金利を得られる事実は変わりません。金利を得るのは、立派な資産運用です。
資産運用は、「すぐ始める」、そして「ゼロから始める」べきです。
いきなりリスクの高い、マーケットにより値段が動くものを購入することだけが、資産運用ではないのです。
成果は見えにくいかもしれませんが、とにかく最初のうちは、「毎月の収支をプラスにして使わないお金を増やしていく」、これを続けるのです。
ゼロから始めることを実感するために、新しい通帳を作る、証券口座を開いてみることから始めるといいでしょう。
毎月の暮らしの中で、少しでも余るお金を作る習慣をつける。そして、その余ったお金を、残高ゼロの口座に振り込む。
ゼロから、ついに一歩を踏み出しました。ゼロからのスタート、ゼロから1以上に増えるのは、なんとすばらしいことでしょう。
ゼロに、何を掛けてもゼロです。ゼロを1にするには、まずは足すしかありません。これが、私が「足し算の資産運用」を勧める理由でもあります。
ぜひ、ゼロから一歩を踏み出しましょう。