5/28-6/1:レンジ相場上値メド突破で勢い増すか?
5月第5週の株式市場は、一貫して上昇基調でした。各インデックスは、過去2ヶ月の上値メドを突破し、週末にかけて一気に出来高が大きくなりました。新興市場も連騰を続けており、新たな上昇相場への息吹を感じさせます。
各インデックスの6月1日終値は、日経平均が17,958.88円、TOPIXが1,767.88ポイントでした。
2007年5月28日~6月1日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 17,544.98 | 18,017.73 | 17,484.30 | 17,958.88 |
TOPIX | 1,722.85 | 1,773.87 | 1,718.51 | 1,767.88 |
各インデックスとも、週足は陽線となりました。前週と比較して、高値、安値、終値がともに上昇しました。
日経平均は17800円を、TOPIXは1750ポイントをなかなか上抜けできず、この近辺まで株価が上昇しては反転下落するということが繰り返されていました。日経平均は一時、18000円台に回復するなど、節目と思える株価を一気に超えたことから、今後は安心感のある上昇基調となる可能性が出てきました。
・日足の状況
5月第5週の日足は、各インデックスともに次のようになりました。
「陽線陽線陰線陽線陽線」
日足陽線が目立つようになってきました。30日水曜日の陰線も、TOPIXに限れば高値、安値が前日比で上昇しており、一貫して上昇したとも読み取れます。6月1日金曜日の、上ヒゲが長い日足だけが気掛かりです。
・週移動平均線との位置関係
5月第5週における、週足の各移動平均線の位置関係は、各インデックスとも次のような順番になりました。
6月1日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線
13週移動平均線と、26週移動平均線が最接近していますが、現状の株価水準を維持できれば、週足平均線のデッドクロスを回避できそうです。
・6月第1週の楽観的シナリオ
急激に出来高が回復しており、上昇の勢いが続きそうです。今後、日経平均が17800円を、TOPIXが1750ポイントを割り込まないようなら、一気に株価水準が底上げされる可能性もありそうです。
・悲観的シナリオ
6月1日金曜日の上ヒゲが長いことと、短期的にはこの高値での出来高が急に大きくなっている点が心配です。上値抵抗線を抜けたら買い進むのはセオリーですが、再び日経平均が17800円台、TOPIXが1750ポイント台を割り込むようであれば、再び元のレンジ相場に戻ることも否定できません。
・楽観と悲観の割合予想
引き続き6対4で楽観的シナリオ有利とします。3月期末決算銘柄の決算発表が終わり、本格的な6月相場となり、業績先行き期待の高い銘柄から買われるサイクルに入ると思われます。6月1日日足の上ヒゲや、SQ週であるという不安要素もありますが、これまでの上値抵抗線が、新たな下値支持線として認識されるなら、そこが押し目買いとなり、着実な上昇へとつながっていきそうです。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 強い米経済指標受けた利下げ観測の後退にドル上昇122.14円/ニューヨーク外国為替市場概況
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070602-00000001-fis-brf
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。