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デジタル放送、ダビング10回までOK、ただし来年の新機種から?

日経新聞などによりますと、地上波デジタルやBS、CSを録画した放送をダビングする回数を10回まで増やせるよう、家電業界や放送業界に働きかけを行うことになったそうです。

現在は「コピーワンス」の状態です。アナログ放送のビデオのダビングが無制限(画像が劣化するから)なのに対して、デジタル放送を録画した場合、ダビングは劣化なしで行うことが可能という理由で、厳密な意味でダビング(複製)できないことになっています。

具体的には、DVD録画機能付きHDDレコーダーのHDDにデジタル放送を録画します。この録画データをDVD-Rに保存したいという場合、HDDからDVD-Rへは「ムーブ」を行うことになってます。HDDに元の録画データを残さずに、DVD-Rに移動するというのがわかりやすいでしょうか?

この、コピーを残さずに移動するさいに、レコーダーにトラブルがあったらどうなるか? 停電とか誤動作とか?

そのさい、せっかくのコピー元のデータが消えた上、移動先にもちゃんとした録画データが残らないという状況になります。このようなトラブルが一部で話題になっていたようです。

そこで、2011年のアナログ放送停止に向け、デジタル放送受信をさらに普及させるには、デジタル放送録画の後の利便性を高めなければならない、という方針になったようです。

報道によれば、現在はコピーワンス、すなわち1回のダビングで元のHDDからデジタル録画データを消去していたものを、9回目のダビングまでは保存され、10回目のダビングで消去するよう改める、とのことです。

10回の根拠は、3人家族が1人3回までダビングできる、ということのようで、たしかにこの程度ダビングできれば問題ないのでしょう。

問題は、いつからダビング10回までOKになるのか? という点です。

記事によると、現在販売されている「コピーワンス」機器を10回に対応させるには、ソフトの入れ替えが必要との事。

ソフトのアップデートは、衛星を通じてたまに行われていますが、今回の修正がアップデートで済むのかどうか、機種ごとに異なるはずですし、メーカーとしてはコストを考えると、現在発売の機種を対応させるのは難しいとのことです。

では、いつ発売の機種から10回対応になるのでしょうか? すでに年末商戦用の商品の手配が進んでおり、年末を見込んだ新製品では10回対応機にはならないとのことでした。早くて2008年明けの新商品からでしょうか? オリンピック放送が近いタイミングのほうがわかりやすいかもしれません。

ただ、どこかのメーカーが年末向け新商品でいち早く10回対応のHDDレコーダーを発売した場合、その機種の値段にもよりますが、大ヒットになる可能性があると思います(^^;;;

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