6/25-29:一服した後の再上昇に期待か?
6月第4週の株式市場は、週の前半は下落基調でしたが、後半の28日木曜日以降、前半の下落を取り戻し、結果的に日経平均は18000円台を維持しました。ただし、出来高が縮小気味に推移しいる点が気になります。
各インデックスの6月29日終値は、日経平均が18,138.36円、TOPIXが1,774.88ポイントでした。
2007年6月25日~29日の週足4本値は、以下の通りでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 18,107.68 | 18,203.56 | 17,848.05 | 18,138.36 |
TOPIX | 1,770.46 | 1,777.53 | 1,739.56 | 1,774.88 |
各インデックスの週足はそれぞれ、下ヒゲが非常に長い陽線となりました。前週と比較して、両インデックスとも、高値、安値、終値のすべてが下落しました。
上昇傾向が明らかに一服した印象ですが、下ヒゲの長さを見ると、今後の下落は限定的にも思えます。
・日足の状況
6月第4週の日足の並びは、日経平均、TOPIXとも、「陰線陰線陰線陽線陽線」となりました。
TOPIXに関しては前週の22日金曜日から4営業日連続陰線となりました。また、日経平均は22日金曜日から4営業日連続終値下落となりました。4日連続陰線もしくは4日連続下落は、これまでの上昇トレンドからの転換を意識せねばならず、注意が必要です。
・週移動平均線との位置関係
6月第4週における、週足の各移動平均線の位置関係は、両インデックスともに次の順番となりました。
29日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線
上から順に終値、短期、中期、長期の移動平均線の順番に並んでいて、トレンドが現段階で上向きである点は疑いありません。
・7月第1週の楽観的シナリオ
週足平均線はどれも上向きであり、2007年3月以降の下値を切り上げていく展開はいまだに変わりません。今後もしばらくは同様の傾向が続くでしょう。日経平均ならばいよいよ18300円台超え、TOPIXなら1800ポイント台突入が見られそうです。
・悲観的シナリオ
出来高が減少傾向に逆戻りしたうえ、「二日新甫は荒れる」という格言もあることから、売買がさらに手控えられることも考えられます。出来高が盛り上がらなければ、株価の上昇力は弱まります。日銀短観などの内容が悲観的であれば、日経平均は17700円割れ、TOPIXは1730ポイント割れもあり得るでしょう。
・楽観と悲観の割合予想
今週も強気に、6対4で楽観的シナリオ有利とします。出来高の減少や、4日連続陰線など、短期的には下落を心配する要素はありますが、為替の円が安値安定、原油が71ドル台、海外市場も引き続き好調であり、6月第4週週足の下ヒゲがよい押し目だったと振り返る展開になりそうです。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 地政学的リスク&株式反落に円反発123.56円⇒122.96円、原油続伸71ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070630-00000001-fis-brf
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。