7/17-20:高値安値の差がさらに縮まりどちらに離れるか?
7月第3週の株式市場は、前半は下落、後半は上昇で推移しました。後半にかけて出来高も増えつつあるのは非常によい傾向です。
各インデックスの7月20日終値は、日経平均が18,157.93円、TOPIXが1,776.17ポイントでした。
2007年7月17日~20日の週足4本値は、以下の通りでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 18,269.36 | 18,269.36 | 17,964.28 | 18,157.93 |
TOPIX | 1,785.69 | 1,785.69 | 1,752.89 | 1,776.17 |
各インデックスともに、週足は陰の寄り付き坊主でした。下ヒゲが長いものの、上昇力はあまり強いとはいえない線でもあり、心配です。
前週との比較は、日経平均は安値が上昇、高値、終値が下落となりました。一方、TOPIXは高値、安値、終値のすべてが下落しました。
TOPIXはこれで2週連続週足陰線となりました。上昇力を感じなくなっているのは気になりますが、現在はいわゆる逆三角形相場であり、上値の更新はなくとも徐々に下値を切り上げている状態のため、まだトレンドの転換を心配する状況ではなさそうです。
・日足の状況
7月第3週の、4営業日分の日足の並びは、両インデックスとも次のようになりました。
「陰線陰線陽線陽線」
大きめの陰線のあと、小さめの陽線が登場しており、なかなか上昇していかない様子が見て取れます。
・週移動平均線との位置関係
7月第3週における、週足の各移動平均線の位置関係は、引き続き上値より
20日終値、13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線
の順番となりました。この順番が続いている限り、上昇トレンドと楽観してもよいと思えます。
・7月第4週の楽観的シナリオ
下値を切り上げている傾向はいまだに変わりません。出来高も上昇しつつあります。一瞬でも日経平均が18300円を超える局面があるなら、上昇トレンドは安泰でしょう。TOPIXの1800ポイント台回復も見られるかもしれません。
・悲観的シナリオ
日経平均18300円、TOPIX1800ポイントを超えない限り、徐々に悲観論がただよい始めそうです。ハイテク業界の決算発表が期待はずれに終わり、アメリカ市場が下落気味に推移していることから、日本市場への影響も気になります。日経平均なら17900円割れ、TOPIXなら1740ポイント台への下落もありそうです。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で楽観的シナリオ有利の判断を継続します。前週は週末にかけて出来高が上昇しており、地震災害などがあったわりには強い相場だったと判断します。ただし、今後のアメリカ株安の影響、円高気味に推移を始めた為替、29日投票が迫る参議院選挙の動向が、改めて日本市場にどう影響を与えるかは要注意です。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 米サブプライム問題波及懸念&株安にドル下落120.87円/1.3844ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070721-00000001-fis-brf
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。