7/30-8/3:下落がどこまで続くか見定めたい
7月第5週~8月第1週の株式市場は、海外市場安、円高基調を踏まえて下落傾向で推移しました。特にTOPIXは8月2日木曜日に1642.12ポイントまで下落し、年初来安値を更新しました。日経平均も一時、16600円台まで沈みました。
各インデックスの8月3日終値は、日経平均が16,979.86円、TOPIXが1,672.54ポイントでした。
2007年7月30日~8月3日の週足4本値は、以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 17,138.53 | 17,318.01 | 16,652.80 | 16,979.86 |
TOPIX | 1,685.31 | 1,713.41 | 1,642.12 | 1,672.54 |
両インデックスともに、週足は上ヒゲも下ヒゲも長めの陰線となりました。前週と比較して、高値、安値、終値のすべてが下落しました。特にTOPIXは年初来安値まで割り込んでしまったことが非常に気になります。
・日足の状況
7月第5週~8月第1週の日足の並びは、インデックスごとに異なりました。
日経平均は「陽線陰線陰線陽線陰線」
TOPIXは、「陽線陰線陰線陰線陰線」
8月2日木曜日は、陽線、陰線の違いが現れましたが、いずれも下ヒゲの長い日足となりました。目先の底値の目安はこの日の安値となります。
・週移動平均線との位置関係
7月第5週~8月第1週における、週足の各移動平均線の位置関係は、両インデックスともに次のように変わりました。
13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線、3日終値
ついに52週移動平均線をも割り込んでしまいました。こうなると当面は下落基調を想定せざるを得ません。
・8月第2週の楽観的シナリオ
8月2日木曜日の下ヒゲの長い日足で底を打ったと判断できるなら、今後改めて上昇傾向を見せる可能性もあります。まずは日経平均ならば17300円台、TOPIXなら1700ポイント台への上昇できっかけをつかみたいところです。
・悲観的シナリオ
早々に52週移動平均線や、200日移動平均線を上回れない限り、下落基調は継続すると思われます。早々に8月2日木曜日の安値を更新した場合は、日経平均は、16400円割れ、TOPIXは1620ポイント割れもあり得ます。
・楽観と悲観の割合予想
今回は、6対4で悲観的シナリオ有利とします。海外、特にアメリカ市場の下落や、円高基調が引き続き日本の市場に影響を与えそうです。参議院選挙終了後の政治が不安定な点も気になります。各インデックスの移動平均線も下向きのものが増えており、しばらく軟調な展開となりそうです。
・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 弱い米雇用統計&株安&利下げ観測でドル全面安117.95円/1.3820ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000001-fis-brf
<NY株>株安収まらず FRBの対応に注目
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000050-mai-bus_all
※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください。