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8/13-17:FRBの緊急利下げで急落にブレーキか?

8月第3週の株式市場は、大暴落となりました。前週終値と比較して、日経平均は1490円安、TOPIXは153ポイントもの下落となりました。海外市場の急落、円ドル相場の想定外の円高などにより、日本株市場も狼狽したという印象です。お盆休み期間のため、出来高がそれほど大きくならなかった点も気になります。

各インデックスの8月17日終値は、日経平均が15,273.68円、TOPIXが1,480.39ポイントでした。

2007年8月13日~17日の週足4本値は、以下のとおりでした。

指数始値高値安値終値
日経平均16,791.8016,948.4015,262.1015,273.68
TOPIX1,636.141,649.421,479.821,480.39
出典:各種報道より

両インデックスともに、週足は大陰線となりました。日経平均、TOPIXともに、前週と比較して、高値、安値、終値のすべてが下落となりました。なかなか見られない縦長のローソク足が、急落のものすごさを表しています。

・日足の状況
8月第3週の日足の並びは、各インデックスごとに異なりました。

日経平均は、「陽線陽線陰線陰線陰線」でした。
TOPIXは、「陰線陽線陰線陰線陰線」でした。

特に15日水曜日以降、前週安値をあっさり割り込んでからの下落は目に余ります。17日金曜日の大幅下落でも、東証1部の出来高は30億株に到達しておらず、セリングクライマックスとなったか判断が難しいところです。

・週移動平均線との位置関係
8月第3週における、各インデックスの週足の移動平均線の位置関係は次のとおりでした。

13週移動平均線、26週移動平均線、52週移動平均線、17日終値

想像以上の急落により、TOPIXでは次週には13週移動平均線と26週移動平均線のデッドクロスが起こりそうです。下落トレンドを再確認することになります。

・8月第4週の楽観的シナリオ
市場の急落を受けて、アメリカのFRBが緊急利下げを行いました。これにより株価下落に歯止めがかかりました。日本の株式市場もその影響を受け、下落は一時ストップするでしょう。日経平均なら16000円台回復、TOPIXなら1580ポイント台へのリバウンドが期待できます。

・悲観的シナリオ
あまりの急落はさすがに収まり、リバウンドもありそうですが、下落トレンドには違いありません。すでに過去1年間で最安値の株価水準となっているため、下値メドは予測がつきません。日経平均は15000円前後の節目といえる価格帯での値動き、TOPIXは昨年安値の1439ポイント前後での値動きに注目するべきです。

・楽観と悲観の割合予想
今回は、7対3で悲観的シナリオ有利とします。海外市場では緊急利下げといった対策が行われましたが、それが効果があるかは不明です。株価は景気の先行指標という側面もあり、トレンドに無理に逆らうことをせず、対処を考えたほうがよさそうです。

・気になるニュース
ヤフーニュースより
「為替」 連銀緊急公定歩合引き下げ、株価反発にリスク回避後退114.92円/ニューヨーク外国為替市場概況
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070818-00000001-fis-brf

サブプライム問題、銀行巻き込まれておらず底は抜けない=前総務相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000503-reu-bus_all

※どんな経済状態でも、ライフプランを踏まえた投資が重要です。ご興味のある方はご連絡ください

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