国民年金納付率5割未満のミスリード
数日前に流れた、国民年金の保険料納付率が、実質的に5割を切っている、というニュースには、疑問を感じます。
国民年金は、いまのところは国民皆保険の制度の前提により、有資格者全員が納めなければいけない社会保険料です。
ただし、さまざまな理由により保険料が支払えない場合の免除制度がたくさんあります。
具体的には、社会保険庁のホームページへ。
・国民年金の保険料の半額・全額免除、若年者納付猶予
・学生納付特例制度
・退職(失業)による特例(PDF:202KB)
これらの、正式に申請した上で国民年金保険料を納付していない人たちと、本来なら支払えるのに支払おうとしない人たちをごっちゃにしているのはおかしいです。
そもそも、ちゃんと手続きをしている人にとってかなり失礼な話です。
これら、制度にのっとって納付しない人たちを分母に含めるなら、厚生年金に加入している、実質的に国民年金保険料を負担している人たちや、第3号被保険者も、分子分母に含めた上で議論するべきだと思うのですがいかがでしょう?