貯徳問答講の、要するにOFF会
第5回貯徳問答講が、いよいよ終盤です。
また、第6回貯徳問答講の、講生募集もスタートしています。応募者多数の場合は、第7回への参加に振替になるので、興味のある方はお急ぎください。
約2ヶ月の間に、要するに「貯徳」とはなんぞや、ということを追求していきます。経済性の追求ばかりでなく、本来の日本の人たちが持っていたはずの協力心、包容力、おもいやりなどを学ぶ場なのかな、と思います。
実は、1月26日、その貯徳問答講で学ぶ人たちとの懇親会が催されるとの事で、出かけてきました。
場所は都内某デパートのレストランでした。
懇親会の前に、希望者のみ、15:00よりリアル問答講を行うとのことで、私はこちらにも参加しました。
名刺交換、自己紹介からスタートし、普段の仕事の話や、普段読んでいる書籍の話、仕事をするに当たって普段考えていることなど、交代で順々に話をしていきました。問答講で学んでいることを意識しながらやりとりをしました。客観的には、お茶を飲んで話をしているだけに見えるかもしれません。
今回、懇親会を主催した方は、問答講をもっともっと大きくしていきたい、そのためには受講者や講師が、もっと情報発信をしていかなければならない、など、大きな夢を語っていらっしゃいました。
17:00少々前に、懇親会の運営スタッフが集まりだして準備が始まりました。スタッフでない人は引き続き、話を続けました。
17:30前には、会場への入場がスタート。続々と人が集まります。17:30過ぎには、お酒、料理も運び込まれ、さっさと食事になだれ込むグループもありました。
18:00前でしょうか? 主催者が改めて開会の挨拶、および乾杯の音頭をどなたかが取られて本格的に歓談モードに突入します。総勢50名前後でしょうか? みなさん活気にあふれています。
途中で、私が参加する講の講師さんを見つけてご挨拶。背の高い方でした。しばらく歓談したり、他の方を紹介していただいたりしました。
歓談中は、名刺交換の嵐でした。若干1名、別な会合(ネクストサービスの懇親会)で名刺交換した税理士の方と出くわし、ちょっとぴっくりしました。
話すだけでなく、みなさん、食べる、飲む。あっという間にバイキング形式の料理がなくなります。
食べる量はもちろん、会話の熱気、そのエネルギーには、正直圧倒されました。
途中、竹田和平さんに直接届けるという、メッセージカードが配られました。なんでも、和平さんに直接読んでいただけるとのことで、みんなそれぞれしたためていました。
さて、20:00前後から、懇親会のセミナー企画がスタートします。4名の方が15分ずつの予定でセミナーをされました。
余談ですが、通常、人を集めて何かをする場合、セミナーと懇親会は別立てで行います。きちんと整列されたイスに座って講演を聞いて、その後、参加者を歓迎する意味を込めて懇親会を行います。懇親会では通常アルコールが入るため、その途中で全員に対して話があったとしても挨拶程度で済ませます。
アルコールが入ってしまうと、人の話はやはり覚えていないというか、集中はなかなか続きません。料亭など小規模での密談、打ち合わせ、話し合いならともかく、数10人規模の会合の場合、全員を制御するのはかなり難しくなります。
しかも今回は、セミナーの様子のビデオ撮影が行われていました。ユーチューブなどで公開する予定だそうです。
食事、歓談の合間に、セミナーを行う、しかもそのセミナーを録画するというのは、チャレンジブルな進行だったのでは、と思いました(通常の段取りとは大違いという意味です)。
ただ、今回の会合では、イスの移動など、多くの人が自分から率先して協力するよう動いていましたし、セミナー中もみんな真剣に話を聞いていました。問答講参加者、さらに懇親会に出席しようという人たちは、やはり意識の高い人たちばかりなのかな? とも思いました。
肝心なセミナーの内容ですが。
・引きこもりだった青年の話。家族が助けてくれて、長旅(オーストラリア冒険旅行20日間)を経験してなんとか社会復帰できたという話。
・大島つむぎの若旦那さんの話。誇りをもって商売が出来るようになるまでには職人さんたちとの対話が大切だったという話。
・意識の話。身近なことばかり気にしすぎて身動きが取れなくなってしまうけれど、数年後の自分を意識して、その意識した自分に対して今の自分を重ねるよう努力すると、行動できるようになる、という話。
などが聞けました。
私として、いちばん衝撃的だったセミナーは、
・反抗期の話。反抗期を抜けられていない大人が多すぎる。第1次反抗期は、泣くだけで何でもしてもらえた赤ちゃんから、泣くだけではダメだと理解する子供への脱皮。第2次反抗期は、なんとなくムカついて口答えするだけの子供から、口答えだけで何もしないのはダメだと理解し自立する大人への脱皮である。
また、人へ気持ちを伝える技としては、不快なもの(暴力、暴言、いじめ、陰口)は100%伝わるが(すなわち、簡単に伝わる。人は簡単なものに流れやすい)、爽快なもの(奉仕、協力、ほめ言葉、根回し)は、相手の器以上に受け取れない(伝えるのが難しいからやりたくなくなる)。だから、器を大きくする努力も必要。また、不快なものよりも爽快なものを求めるよう、なるべく早く気がつくべき。
という話でした。正直、自分はどうだろうと深く考えさせられました。
あまりにも内容が濃く、エネルギーに溢れていて、21:00ごろには、私としてはくたくたになってました。私は15:00から参加してましたし、食べるものにもほとんどありつけなかった事情もありますが、自身のエネルギーは枯渇して、だんだん動けなくなったというイメージです。
22:00前には、すべての段取りをほぼ終えて散会となりました。
今回、初めて貯徳問答講の懇親会に参加したわけですが、すばらしい会合だったなと、改めて思いました。