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【米国研修】3日目:アメリカには借りがある

遅ればせながら、私が2009年10月9日~17日まで、8泊9日(うち機内1泊)で行ってきた、アメリカ研修旅行について公開します。3日目終了まで、です。

現地10月11日

FPA大会の、本格的なスケジュールがスタートします。しかも朝からです(^^;;;

まずは、朝食付き研修です。朝の7時から、ハンバーガーをパクつきながらの研修です。

2009/10/11 7:00-8:00
Sponsored Educational Breakfast Session
The ETF Revolution:Transforming the way you Invest in Fixed Income
iShares
Matthew Tucker

iシェアーズは、日本でも事業を展開している、ETFを運用している会社です。世界的にはトップシェアを誇る会社ですが、日本ではいまいち目立っていない気がします。

内容は当然と言うか、ETFをお薦めする内容です。特に、定期分配ETFについて語っていたようです。日本でも先日、毎月分配を行うETFが東証に上場されました。分配型は、うまく使えば、毎月のキャッシュの維持に役立ちます。もっとも、財産を増やしたい状況では分配型を使うのは考えものですけど。

終わるとすぐに、次のセッションです。


2009/10/11 8:15-9:30
The Financial Planning Profession Yesterday,Today and Tomorrow
Deena Katz

FPAのボードメンバー、すなわち指導的立場の人らしいです。昔そうだったのか、今もその立場なのかは少々不明ですけど。

いわゆる、包括的ファイナンシャルプランニングのおさらいと、昔のFPから最新のFPまで、体系的に説明されてました。

FPは、元々は生命保険営業のセールステクニックでした。よって、1940年代ころより始まった初期のFPは、コミッション(代理店手数料)収入がメインの人ばかりでした。

FPAの前身である業界団体IAFPが発足した1969年前後、フィー(相談料や顧問料)収入がメインのFPが現れ始めました。90年代後半には、私たちが目標としている、フィー&コミッションという報酬体系が一般的になりました。

そして現在は預かり資産全体より一定の割合で報酬をいただく、アセットマネジメントフィーというものが一般的になっているそうです。

ただ、アセットマネジメントフィーによる収入ばかりに頼るFPは、それはもしかしたらすでにブローカーに先祖帰りしてしまっている可能性があります。いちおう、アセットマネジメントアカウントによる金融商品売買では、FPにはコミッションの支払いを禁止されているそうですけど。

実際に、海外のFPがどのような報酬の受け取り方をしているのか、その例が興味深いです。

・資産規模のみを基準として、報酬をいただくケース
 アセットマネジメントフィー(年会費相当)は0.2%、提案書作成は1件につき0.6%

・初期費用(入会金か?)と、資産規模を基準とした報酬をいただくケース。
 顧問契約時手数料1500$、アセットマネジメントフィーは1%で、FPに関するサービスをすべて含む。

・初期費用と、資産規模を基準とした報酬と、相談時間単位の報酬をいただくケース。
 顧問契約時手数料1000$、アセットマネジメントフィーは0.5%、レポート作成と面談で500$/hour

・そのほか
 包括的サービスを前提として、FPと顧客の双方が納得する柔軟な料金設定をする。

日本の現状では、入会金10万円とか、提案書作成1件について5万円とか、うらやましい気がします。この金額が吊り合うのは、やはり、全国約150万人もの1億円以上の金融資産をお持ちの方々向けのサービスかもしれません。


午前中に、もう1本セッションを受けることになりました。


2009/10/11 11:00-12:00
Why You Need a Study Group Now
Laura Tarbox

スタディグループというと、日本ですとSGを思い浮かべます。SGってのはよくよく考えると、人脈づくりのための勉強会なんですよね。SGを立ち上げられるようでないと、お客様もついてこないのかも。それはともかく。SGの利点は、日本FP協会のお墨付きのもとで、勉強会を運営したり参加したりすると継続教育単位がもらえる点です。

このセッションで出てくるスタディグループは、あくまで純粋な勉強会のようです。アメリカでは、日本のSGのような、継続教育単位が獲得できる仕組みはないそうです。

要するに、互いがそれぞれメンターになりあい、高め合っていけば、ひとりで悩んでいるよりいいですよ、という話です。

もちろん、具体的にどのように仲間を集めるか、どのように運営するか、といった話もされました。


これで午前中のセッションを終えて、昼食に入ります。昼食は、展示会の中で振舞われます。いかにもアメリカンなバイキングです。


昼食後、展示会のセミナーブースにて、最近ハマっている「Twitter」を冠した講演が。

でも、実際に見物してみると、本当につぶやいていただけでした。来年、FPはどうあるべきか、というテーマのショートスピーチでした。

ちょっと休憩したあと、ゼネラルセッションに参加しました。


2009/10/11 15:45-17:15
General Session
I.O.U.S.A.:America on the Brink of Financial Crisis
David Walker

I.O.U.S.A.は、2008年夏に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画で、そのショートバージョンは現在もWebで公開されています。

I.O.U.S.A.公式ホームページ

David Walker氏は、米国会計検査院のトップを10年務めた人です。その人が、このドキュメンタリーにも関わっています。ゼネラルセッションでは、いかにアメリカの財政が危機に瀕しているかを語っていました。

現在のアメリカには、4つのものが足りない。具体的には、

・財政
・経常
・貯蓄
・リーダーシップ

よって、このまま行くと、アメリカは大変なことになってしまう、という主張です。なので、FPの役割は重要である、とも付け加えてました。

この日の夜は、特にFPAとしてのイベントはなし、とのことでしたので、ツアー参加者全員を集めて、中華料理を食べに行きました。

※続く

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