twitter雑感:コンサル業はコーチか代打か?
先日、Twitterの中で、コンサルティング業において成果報酬タイプが存在するのか? という話題が盛り上がっていました。
Togetter:お気に入り 成果報酬型コンサルは存在するのか?
私自身は、顧問料後払いとか、情報商材などでよくある、満足保障制度:不満があれば全額返金(でも前払い)が、成果報酬型コンサルティングに近いものではないかな、とも思っていました。
この議論の中で、コンサルティングはコーチなのか代打なのか、という話題になりました。
コーチはあくまでコーチ。コーチする人が成功すればよいのであり、自分ができる必要はありません。
北島康介選手が、水泳の平泳ぎで世界記録を何度も更新しましたが、彼を指導する平田伯昌コーチのほうが名スイマーだったという話は聞きません。
大リーグで、イチロー選手や松井秀喜選手が大活躍していますが、彼らを指導する監督、コーチの中で、選手時代の実績が彼らを上回る人は何人いるでしょう? ましてや、今教えているコーチたちが、技術面で彼らを上回っている必要はありません。
コンサルティング業はコーチであるべきだと、私も思います。
さて、FPに関して、今回の話を当てはめてみます。
FPがコーチに徹するときには、どうしてもお金の使い方、お金の蓄え方、お金の儲け方の「概要」をお話するようにとどまります。
よくよく考えると、代わりに稼ぐわけにもいかず、代わりに蓄えるわけにもいかず、代わりに使う金を渡すのはもってのほかです。
あえて言えば、お客様が気が付かない経済的なリスクに対して金融商品の購入を勧める、保険契約を勧める、これが代打の役割のように思います。すなわち、募集人や外務員としての立場です。
募集人や外務員がやっかいなのは、金融商品や保険の販売そのものが成果ですから、その代打が必ずしもお客様の成果に結びつかない点でしょう。
結びつかなければ、募集人や外務員は即、付き合いを止められるでしょう。しかし、商品を購入していただいた、という実績、そしてそれに伴う証券会社や保険会社からのコミッションを失うことは通常、ありません。
だから代打として、成功したら報酬をもらう、というのとは異なるでしょう。
コーチとして、定期的に報酬をいただくのと、販売員として商品を買っていただくのとはまったく異なります。
私としては、みなさんが自分で金融商品や保険を選べるようになるコーチになりたいですね。
そして、収入、支出、蓄財のバランスを定期的に見てアドバイスを続けられる関係になれればいいと思います。
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