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衆議院選挙は自民党の圧勝でした

12月16日、衆議院総選挙が行われ、開票の結果、自民党が圧勝。連立政権を組む予定の公明党と合わせて、325議席を確保しました。いざとなれば3分の2議決を利用できる安定多数となりました。

来週、クリスマス後くらいに国会が召集され、新しい首相が選ばれ、即時に内閣が組閣されると思います。

それにしても、小選挙区制とは、かくも結果が大きく振れる選挙制度なのだな、と改めて思いました。

詳しい選挙結果は、ニュースサイトなどを見ていただくとして。

ヤフーみんなの政治:衆議院選挙2012
朝日新聞:第46回総選挙
日本経済新聞:衆議院2012

小泉元首相のときの2005年が自民圧勝。前回2009年が民主圧勝で政権交代。そして今回は、民主には任せられない雰囲気と、かつ、第3極が分立してしまったことによる有権者の迷いが、自民党の圧勝という結果になったのかと思われます。なお、公明党はいつもどおりでしたが、投票率が相対的に下がったため、議席を伸ばせたと推測されます。

ただ、これは私も感じますが、今回の自民党勝利は、小泉郵政解散のときのような、ガチ支持、というものではないでしょう。

比例区の議席獲得数を見ると、自民党の得票率は必ずしも伸びていません。そして、日本維新の会が大躍進しています。さらに、みんなの党の存在感も高くなりつつあります。

正直、私としては、大阪が中心の日本維新の会には、あまり親近感がありません。石原元都知事と橋下大阪市長が本当にうまくやっていけるのかも少し心配です。それを乗り越えたら、もしかしたら次回総選挙では、比較第2位政党に躍進する可能性もありますが、今のところはその可能性は低いと感じます。

民主党がずるずるとだらしないままだったら、あっさり維新の会が第2党になりそうですが。

むしろ、渡辺党首のみんなの党が、第3極分離集合の波に揉まれて離党者などを出した後で、勢力を回復できたのがすばらしい成果だったように思います。ぶれない政党として、政策ごとに判断する戦略だそうですが、こういう党に、もうすこし伸びてほしい気がしました。

日本未来の党は、ほぼ惨敗といえる結果でした。共産党はほぼ前回同様ですが、投票率減を生かせませんでした。

新党大地は微妙ですが、北海道のみの地盤で、比例で1議席を確保したのは立派です。ただ、ここまでの政党でしょう。鈴木宗男氏が復活すればどうなることか?

社民党も比例区で1議席を確保しましたが、こちらは本当に風前の灯ですね。

そのほか、国民新党は1議席確保してますが、比例では確保できず。

議席を確保できなかった政党は、論外でしょう。

ダラダラした雰囲気になりましたが、獲得議席数ほど、自民党の圧倒的勝利には思えないのが本音です。

今回は自民党の政権奪回となりましたが、新しい政権での成果は急がねばなりません。半年後に参議院選挙がありますし、4年後はおそらく今度こそ衆参同時選挙でしょう。それとも、わざとずらして解散しますかね?

民主党もそうでしたし、小泉さんが首相を辞めた後の自民党もそうでした。圧倒的議席があるうちは解散したがらない。なので、今回も、次の解散は任期満了に近くなる、と思われます。

選挙制度により、わずかな差でも議席に大差がつく現状の選挙制度は、議員数削減時に一気に制度変更も考えたほうがいいかもしれません。

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