AFP認定のための提案書について
私の事務所HPに、定期的に「AFP 提案書」に関する検索により訪問してくる人がいます。10年以上前に執筆した資格試験合格体験記が検索にひっかかるようです。
日本FP協会のCFP資格は、FPの国際ライセンスとして魅力的に思えますが、これを獲得するためには、まずAFP認定研修を終了せねばなりません。その認定研修の最大の山場といえるのが、提案書の作成になります。
この提案書の作成ですが、私に言わせればこれは大学の卒業論文のようなものだと思っています。
しかも、提案書の作成方法に関しては、AFP認定研修の中で必ず時間を取って授業を受ける内容のはずです。
教育機関によっては、提案書作成のためのソフトまでついてくるところもあります。そのソフトに必要な情報を入力すれば、一定のフォーマットで出力され、それを提出すればよいようです。
にもかかわらず、この提案書作成を、他力により行おうとする人たちが後を絶ちません。
何年前か忘れましたが、こんなことがありました。
比較的若い男性から、「提案書を作ってほしい」という電話連絡がありました。どのような内容なのか詳しく話を聞こうとすると、面談はできない、家族構成そのほかの情報は口頭で説明するみたいな話になりかけたので、それではちゃんとしたやり取りができない旨伝えると、その後の連絡が途絶えました。振り返るともしかしたら、これはAFP提出課題を作らせようとしていたのかと想像してしまいます。
別な事例もあります。
AFPの提案書を代行執筆してほしい、というストレートな依頼でした。しかも、メールで、いきなり課題の内容が送られてきました。私はかなりきつい文面で、断りの返事をしました。
AFPの課題提案書くらい、まずは自力で作るべきでしょう、というのが私の持論です。
もちろん、他人の提案書が参考になることもあるでしょうが、検索キーワードを分析してみると、「サンプル、コピー、丸写し」みないなキーワードが併用されており、明らかに手を抜いて適当に済ませたいという意思が透けて見えます。
私は、AFP課題提案書の提出に関しては、今後もいっさい協力しないつもりです。
ただ、他のFPさんの中には、新人との出会いのチャンスととらえて、積極的に料金を取って協力するという人もいるようです。どうしても助けが必要ならば、そのようなFPにお願いすればいいのではないでしょうか?
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