FP協会が大成功した理由がわかった
ビジネスというのは、とりあえずやってみた人がたまたま成功するというパターンが多いのではないかと思ってます。
しかし、システムを作り、そのシステムを動かすテキストを作り、そのテキストにのっとってシステムを運営できれば、大成功とまではいかなくてもそこそこの成功を収めることが可能なんでしょう。
いわゆるフランチャイズ制の、コンビニやファストフードのチェーン店などは、大元の会社がシステムとマニュアルを作って、店長にそのとおりにやらせてる典型でしょう。
人にものを教えること、そして、教えた人を仲間に迎えて、組織を作り、大きくしていくことにも、セオリーというかパターンがあるようです。
前田出氏のこの本を読んで、真っ先に思いついたのが、FP協会のことです。
日本FP協会は、ファイナンシャルプランナーの資格であるAFP、CFPの資格を認定するのはもちろん、FP技能士の試験を実施する団体ですけど、前田氏の書籍に出てくるノウハウがすでに備わっていました。
・ファイナンシャルプランニングに関する知識の標準化、テキスト化
・AFP資格、CFP資格認定の仕組み作り。
・初期にCFPを獲得したFPのブランド化。
・資格学校に資格獲得のための講座をライセンスする。先生としてCFP資格者やAFP資格者をあっせん。
・資格を継続するための講座は、登録をした教育機関が継続教育単位を付与できる。
・セミナー方式の講座でなくても、勉強会形式のスタディグループ(SG)を作れば単位を付与できる。
金融業界にとっては、CFPやAFPはすでにブランド化されており、証券会社や保険会社に勤める人にとっては、取って当たり前の資格といえるでしょう。
さて、すでに出来上がった組織であるFP協会に、最下層の資格からコツコツ上がっていったところで、長く続けている先生方のビジネスが優先されており、今後、このジャンルで独立起業が成り立つのは本当に厳しいと考えざる得ません。
が、前田氏の本を読んで思ったのは、「ならば、自分でこの仕組みを作ってしまえ」ということです。
もしくは、作ったばかりの組織に深くかかわってみる。面白いことになりそうな気がしてきました。
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