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インデックス型投信の信託報酬分さえ節約できる日本株ポートフォリオ運用法

低コストのインデックス型投資信託もしくはETFを利用したアセットアロケーション運用は、たしかに無難な金融資産運用です。余裕資金がそれなりに蓄えられてきたものの、その一方で仕事が忙しくて運用に手間など掛けられない、という人に対しては、やはりアセットアロケーション運用がお勧めです。

一方で、投資に興味があり、投資に関する情報収集が趣味となり、投資について考える時間が苦にならない、投資ブログまで展開している人が、アセットアロケーション運用のみで済ませるのは、何かともったいない気がしています。

もちろん、長年の失敗の経験から、銘柄選びにあまり血眼になったところでうまく行かないことを悟り、アセットアロケーションにたどり着いた、それでもう満足というのなら、それもありかな、と思うのですが。

リーマンショックのときのようなかなり特殊な例を除いて、アセットアロケーション運用は無難な運用であることは違いありません。ほとんどの人が教科書をなぞるがごとく、少なくとも4資産程度に金融商品を分散して購入、長期保有すれば、おおむねうまく運用できることでしょう。

私としては、日本株の1アセットのみは、自分で投資信託を作ってみるがごとく、ポートフォリオ運用してみてはどうかな、と思ってます。

ちなみに、私自身は、アセットアロケーション運用は各アセットの割合をあらかじめ決めて、それを元に各商品の購入、売却を決めること。ポートフォリオ運用は個別商品のラインナップを決めること、くらいの区別をしています。

ポートフォリオ運用に話を戻しますが、日本株式でやる場合、証券会社を選べば(具体的には松井証券)、売買手数料ゼロで運用することが可能です。手数料ゼロで済ませる条件は次の通りです。

・ミニボックスレート1日10万円以内の売買にとどめる。
・必然的に、1単元10万円以内の個別銘柄に選択範囲を絞る。

ボックスレートの手数料でユニークな点は、仮に1単元3万円前後の異なる3銘柄を購入したとしても、合計10万円以内なら手数料がゼロ円で済む点です。また、購入と売却が混ざったとしても、トータル10万円以内なら手数料ゼロ円です。

例えば、毎月、予算10万円で1銘柄を購入していきます。2年後には、おおよそ200万円前後の予算で、24銘柄分散のポートフォリオ運用が完成します。

上記の2条件をきっちり守れば、手数料ゼロ円で、200万円ほどの元本を運用していることになります。

もし、200万円を、信託報酬等0.088%の日本株式ETFで運用したとすると、その間の見えない手数料は年間1760円です。

正直、マーケットがちょっと荒れただけで吹き飛ぶ手数料額ではありますが。

ポートフォリオ運用は、単純に銘柄を増やせば個別株リスクが全体におよぶことを下げることができるという理論ですが、おおむね20銘柄以上持てば、個別株リスクは十分低くなることが、さまざまな研究で明らかになってます。

論文なら、その引用元をしっかり確認して文量を増やすところです。

将来的には、1回のトレードが10万円に収まらなくなるでしょうが、その時はおそらく含み益があるはずだと思いますので、儲かった金額の中から手数料を払えばいいのでしょう。

なお、ボックスレート10万円以内ケチケチ投資法を守っていたとしても、将来にわたって手数料ゼロで済むかどうかは、松井証券次第ですので、仮に値上げになったときには腹をくくってください。過去には、手数料が上がった時期があります。以下、リリースの引用です。

2009年10月26日リリース
松井証券は、2009年11月16日(月)取引分より、1日の株式約定代金10万円以下の手数料について、21円(変更後も業界最低水準)に変更します。

     ↓

2011年1月18日リリース
松井証券は、(2011年)1月24日(月)取引分より、1日の株式約定代金(現物・信用取引の合計)が10万円以下の場合、手数料を無料とします。

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